月商100万円以上のEC事業者に対するアンケート調査 約6割が1カ月以内に業務効率化システムを導入していたことが明らかに
ネクストエンジンを運営するNE株式会社(以下:NE)は、EC事業者100名に対するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法:インターネット上でのアンケート調査
◆調査対象:月商100万円以上売り上げており、EC運営のためのシステムを導入したことがあるEC事業を営む個人事業主もしくは法人
◆有効回答数:100名
◆調査機関:NE
◆調査期間:2023年10月12日〜2023年10月23日
約6割の事業者が1カ月以内に一元管理システムを導入
「あなたの運営するECサイトで、ツール・システムはいつ導入しましたか?」という質問に対して、一元管理システムについては以下の割合で回答が並ぶ。
◆EC事業開始から1カ月以内に導入した事業者:59%
◆1~3カ月以内に導入した事業者:15%
また、一元管理システムの導入率は92%と高い数値となっている。
◆一元管理システムグラフ
EC事業開始から在庫管理システムを1カ月以内に導入した事業者は57%、受注管理システムに関しては50%が1カ月以内での導入を実施している。
◆在庫管理システムグラフ
◆受注管理システムグラフ
それぞれの導入率は90%を超えており、システムの導入が、月商100万円を実現するための大きな手助けとなっていたことが見て取れるだろう。
90%以上の事業者が購入率向上、レビュー対策のための施策を実施
「あなたの運営するECサイトで、購入率を上げる施策を行っていますか?」という質問に対する回答は以下の割合となった。
◆商品ページの構成・デザインの見直しを行っている事業者:約80%
◆モールのイベント対策を行っている事業者:約52%
◆その他の購入率向上策を行っている事業者:約1%
◆購入率向上策を行っていない事業者:約8%
また、「あなたの運営するECサイトで、レビューを書いてもらうための施策を行っていますか?」という質問に対しては、以下の回答が並んだ。
◆次回注文クーポンを付与:68%
◆次回ポイント付与:45%
◆レビュー依頼を商品に梱包する:42%
◆レビューに返信をする:36%
◆レビューを書いてもらうための施策は行っていない:9%
業務効率化システムが必須の存在に
今回の調査では、EC事業開始から1カ月以内に業務効率化システムを導入した事業者が約6割にのぼることが明らかとなった。
また、9割以上の事業者が購入率向上策、レビュー対策に取り組んでおり、競争が激化するEC市場で成功するためには常に工夫と施策が必要であることが示されたといえるだろう。
顧客ニーズの把握、販路、物流管理などEC事業の運営が複雑化する状況において、業務効率化システムの存在は必須となる。特に、月商100万円以上というハードルを超えるためには、人的資本だけでは限界があるといえるだろう。事業拡大に伴い運営者の負担は増加していく。業務効率化を進めながら売上向上を目指すことが、現在のEC事業者には求められるはずだ。