シェア買いアプリ「カウシェ」が物流委託サービス、カスタマーサポートの代行業務を提供 EC参入に対する障壁を解消する
株式会社カウシェ(以下:カウシェ)は2023年11月28日より、シェア買いアプリ「カウシェ」に商品を出店する事業者向けに、「カウシェ」上で販売する商品に対して物流委託およびカスタマーサポートの代行業務の提供を開始した。
個別発送の人材確保や手間が省ける
今回の物流委託サービスは、株式会社STOCKCREW(以下:STOCKCREW)とカウシェの業務提携によって実施される。
「カウシェ」に出店する事業者は、指定倉庫に商品を発送し、商品および入荷の情報登録、発注に基づいた出荷指示を行うだけで、顧客への個別発送の対応が必要なくなる。
事業者は、梱包や個別発送の人材確保や手間が省けることや、急な出荷増に対しても安定した物流品質を維持できる。また、カスタマーサポートの委託サービスも開始するとしており、EC運営に不慣れた事業者でも販路拡大に繋げることが可能となる。
ノウハウやリソースが不足している事業者をサポート
カウシェは本サービス提供について、以下のようにコメントしている。
「『カウシェ』は、今までも初期費用や広告費が捻出できない等の悩みを抱える事業者でも、ECが気軽に開始できるよう、販売が成立した時にはじめて販売手数料と決済手数料がかかる完全成果報酬型にてサービスを運営してまいりました。今回これに加えて、物流の委託サービスを開始することで、特に卸売業やメーカーなど、個配のノウハウやリソースが不足している事業者に対しても、販売拡大のサポートをしていきます」。
EC参入に対する障壁を解消し、販路拡大に繋げる
現在、国内の電子商取引市場は年々拡大しており、2022年のEC化率はBtoC-ECにおいて9.13%となっている。また、同年の世界でのEC化率は19.3%、2026年には23.3%になると予想(※1)されており、日本のEC化率は今後も上昇していくことが考えられる。
このような状況下において、消費者向け商品を扱う事業者にとっては、ECを活用することは販路拡大を目指す上で必然的な流れだろう。しかし、商品の在庫管理や発送部分の手間や、個別発送でのコスト面が障壁となり、参入できない事業者が一定数存在することも事実である。
「カウシェ」が提供する物流委託サービスは、人材不足やコスト面での懸念を解消し、多くの事業者がEC運営に挑戦できるようになる。これまで参入を諦めていた事業者が「カウシェ」を通じて販路拡大を実現することが期待されるだろう。今後の動向に注目したい。
※1:令和5年8月 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課「令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書」