日本郵便の物流事業拡大を次世代型物流エンジニアリングを通じて支援 Mujinが総額27億円を追加調達
株式会社Mujin(以下:Mujin)は、シリーズCエクステンションラウンドにて日本郵政キャピタル株式会社(以下:日本郵政キャピタル)および他1社より、第三者割当増資による総額27億円の追加資金調達を実施した。
郵便局、物流センター等の物流業務効率化の実現にも取り組む
今回の追加資金調達によって、シリーズCラウンド全体の資金調達額は総額150億円、累計資金調達額は232億円となった。
シリーズCラウンドの資金調達時に掲げた4つの強化項目に加え、日本郵便株式会社(以下:日本郵便)とともに郵便局、物流センター等の物流業務効率化の実現にも取り組むとしている。主な追加、強化項目は以下の通りだ。
◆シリーズCエクステンションラウンドでの追加強化項目
▷次世代型物流エンジニアリングサービス専門事業ならびに部門のさらなる拡大
▷郵便局、物流センター等における物流業務の効率化を目的とした次世代型自動化モデルの検討と提案
◆シリーズCラウンド調達時の強化項目
▷知能ロボットコントローラや3Dビジョンシステムの更なる高度化と多機能化への技術投資
▷モバイルロボットやデバンニングロボット等の新製品の市場投入
▷様々なロボット製品含む自動化トータルソリューションをワンストップで提供する会社体制の構築
▷現在高成長中の欧米事業の拡大
日本郵便の物流事業の事業拡大から成長を目指す
Mujinは、2011年の創業以来「Industrial Robots for Everyone(すべての人に産業用ロボットを)」をスローガンに掲げ、産業用ロボットに知能を与える、知能ロボットコントローラ「Mujinコントローラ」を開発してきた。
これまでプログラムされた動きを繰り返すものであったロボットに、様々なセンサーとそれを統合するMujinコントローラを接続することで、自律的に環境変化に合わせた動作が可能な「知能ロボット」を構築。これまで技術的に困難とされていた複雑な工程の自動化を実現してきた。
現在、Mujinコントローラは産業用ロボットだけではなく、独自開発した3Dビジョン・ロボットハンド・AGV(無人搬送車)やコンベヤ等と連携させ、工場や物流倉庫における大規模な自動化ソリューションをワンストップで提供。また、2019年に中国、2021年には米国への進出を果たし、現在急速に事業を拡大している。
Mujinは次世代型物流エンジニアリングを通じ、日本郵便の物流事業の事業拡大から成長を目指すとしている。工場・倉庫の全体最適化と、全体生産効率最大化に貢献するMujinの動向に注目だ。