新たな戦略の始まりか

24時間365日生放送のショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」は、2014年12月6日の10:00から「渋谷カルチャーの発信地パルコラボ デビュー」を2時間にわたって放送する。

1969年の池袋PARCOオープン以来、ファッションを中心に音楽やアート、演劇など先端のカルチャーを紹介してきた株式会社パルコは「カルチャー」「アート」「ファッション」の融合を表現したオリジナル企画アイテムを含むラインナップでショップチャンネルに初登場する。

現在全国に商業施設「PARCO」を19店舗展開中の同社はファッションを中心としたライフスタイルの提案を行っている。商業施設としてのノウハウと多彩なネットワークを活用し2010年より自主編集ショップを展開、オリジナル商品の開発も手がける同社。近年は様々なオムニチャネル施策、主にWebを活用したコミュニケーション戦略を展開しているが、今回のショップチャンネルへの参加は新たな施策の一つとなりそうだ。

大きく進んだWebと店舗の連動

同社ではいつでも、どこでも買い物の出来る環境「24時間パルコ」というコンセプトでオムニチャネル施策を進めている。全国19店舗、約3,000ショップ分のブログアカウントを開設し、ショップスタッフが更新することで、いつでも、どこでもWeb接客の可能な「ショップブログ」の開設から始まり。商品ポータルサイト「PARCO SHOW WINDOW」の開発とそれを活用したデジタルサイネージ 「P-WALL」の設置。
スマートフォンアプリ「カエルパルコ」では、ショップブログで紹介した商品の購入や、店舗での取り置きなどを可能とし、先月は公式アプリ「POCKET PARCO」をリリース。「カエルパルコ」との連携を行いつつ、Webと店舗の連動がこの半年で大きく進んだきた。

公式アプリ「POCKET PARCO」のリリースにより、Webと店舗の連動がひとまず落ち着きを見せたタイミングでのショップチャンネルへの参加。Webとは異なる、テレビ通販のチャネル層へのリーチを狙う同社の戦略は今後も見逃せない。