名糖産業、スイーツECの「おいもや」を子会社化　堅実を持ち味とした経営から変化する中長期計画とは

名糖産業株式会社は、2023年12月25日の取締役会において、株式会社おいもやと株式会社平松商店の株式を取得し、子会社化することを発表した。連結子会社化することで、両社の強みを活かした事業展開が推進でき、将来に向けた当社グループの更なる業容拡大および利益創出に繋がるとしている。

おいもや、2024年1月22日に名糖産業の子会社へ（予定）

名糖産業株式会社（以下、同社）は、株式会社おいもや（以下、おいもや）と株式会社平松商店（以下、平松商店）の株式取得、子会社化を2023年12月25日に決定した。おいもやの株式140株と平松商店の株式7700株、あわせて7840株を2024年1月22日に取得する予定としている。

株式会社おいもやは、静岡県掛川市にある干し芋や焼き芋など、お芋スイーツをインターネット通販を中心に販売する会社。干し芋の生産・卸の「有限会社平松商店」よりインターネット部門として2007年に設立されたという（※1）。

※1 出典元：会社概要（株式会社おいもや）

「堅実から挑戦と変化へ」名糖産業の中期経営計画

同社は1945年2月、主に家庭用の薬品を製造販売する会社からスタートし、現在は化成品、チョコレートや粉末飲料などの食品、不動産の3事業を柱としている（※2）。

創立75周年を迎えた2020年度にスタートした中期経営計画「MEITO CHALLENGE 2023」（※3）。これまで堅実を持ち味とした経営から挑戦、変化の新しい組織文化を生み出すことをコンセプトの1つとしている。今回の子会社化においても、その取組のひとつだろう。

売上高は、2022年3月期は211億、2023年3月期は227億と微増しているものの、原料料価格やエネルギーコストの高騰などで営業利益は減収したという（※4）。今回の子会社化をはじめとする、成長戦略の施行で増収となるか今後の動向に期待したい。

※2 出典元：会社案内（名糖産業株式会社）
※3 出典元：MEITO CHALLENGE 2023（名糖産業株式会社）
※4 出典元：2023年3月期決算説明資料（名糖産業株式会社）