「おとりよせネット」による食品通販に関するアンケート調査 価格より商品の「質」が重要視される傾向が明らかに
アイランド株式会社(以下:アイランド)が運営するお取り寄せ情報サイト「おとりよせネット」は、ユーザーを対象に食品通販に関するアンケート調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法 :おとりよせネットにてアンケートを実施
◆回答者詳細
▷男性21%・女性78%・回答しない1%
▷~20代6%・30代22%・40代28%・50代25%・60代以上19%
◆有効回答:374名(食品通販の購入経験者)
◆実施期間:2023年10月30日~11月30日
約6割がSNSをきっかけとした食品取り寄せの経験あり
SNSを利用したプロモーションは食品通販でも重要な販促手法となる。顧客が食品通販の情報を得ているSNSの上位は以下の通り。
◆Instagram:43%
◆X(旧Twitter):41%
◆LINE:39%
Facebookを除く全てのSNSが2022年よりも伸長。中でもInstagramは8ポイントと大きく数値を伸ばした。写真をメインとしたメディアと食品カテゴリーの相性の高さがうかがえるだろう。
また、SNSをきっかけに「食品通販をした」経験者は約60%となり、SNSによるプロモーション効果が高いことが分かる。今後もSNSを通じた購買者は増加することが考えられるはずだ。
価格より質を重視する傾向が顕著に
食品通販を利用するシチュエーションとして「自分へのご褒美」「贈り物」「記念日」へのニーズが高まっている。
過去には「普段使い」に人気が集まっていたが、コロナ禍を経て巣ごもり需要の反動や物価高による消費意欲の変化の影響によって、普段の生活圏では購入しにくい商品への需要が増加していると考えられる。
また、食品通販をする決め手として「商品の説明(51%)」「商品の画像(46%)」「送料無料・ポイントなどの特典(41%)」「口コミ(35%)」が上位に並ぶ一方で「値段が安い」は23%にとどまった。
これらの内容からも商品価格の重要度が下がり、いいものであれば多少価格が高くても購入したいという、質にこだわった購買傾向が見て取れるはずだ。
「ご褒美」や「贈り物」ニーズによる伸長が期待できる
食品通販をしたい地域に関しては「北海道」「沖縄」「京都」「福岡」「鹿児島」と、旅行先としても人気の高いエリアが上位に並んだ。
理由としては「美味しそうなものがあるイメージ」や「旅行で訪れた時の経験」などがあげられており、やはり「ここでしか味わえない特別感」を大切にしていることがうかがえる。
食品通販はその他カテゴリーよりも比較的EC化率が低いといえる。しかし、年々市場規模を拡大し続けており、今後もさらなる伸長が期待されている。特に、今回の調査で判明した「自分へのご褒美」「贈り物」「記念日」といったニーズに対し、様々な商品を手軽に取り寄せられるECサイトへの注目は今後も高まるはずだ。2024年の動向、進展に期待したい。