iStockが「ビジュアルマーケティングトレンド2024」発表 AIが進歩する中「本物」の画像や動画が求められる傾向?

ECのミカタ編集部

世界最大級のストックフォトサイト「iStock」「ビジュアルマーケティングトレンド2024」を発表

ストックフォトサイト「iStock」(以下:iStock)は、VisualGPS調査結果から得られたデータに裏付けされたトップインサイトを予測し、2024年に顧客を行動に駆り立てる「ビジュアルマーケティングトレンド2024」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

テクノロジーに圧倒される一方、AIの可能性に期待を寄せる

iStockの調査では、52%が将来への不安を感じており、47%がテクノロジーへの依存度が高まる世の中を心配していることが判明。特に、40%が利用可能な多数のテクノロジーに圧倒されていると感じている。こうした懸念の一方で、75%の人が人工知能(AI)の可能性に期待を寄せていることも分かるなど、複雑な心理が見て取れる結果となった。

画像引用:世界最大級のストックフォトサイト「iStock」「ビジュアルマーケティングトレンド2024」を発表

本物志向と人間味がより一層求められる

iStockの専門家が提案する、2024年に注目すべきマーケティングトレンドは以下の通り。ビジュアル戦略を検討する際の参考となるはずだ。

◆本物志向でブランドの信頼を築く
ビジネスと顧客との間に真のつながりを生み出すには、本物と感じられる画像やシナリオを使用すること。ビジュアルにユーモアを盛り込み、ポーズや「きれいさ」そのものではなく、率直で不遜な瞬間をとらえた幅広い表情を見せるべきだろう。

◆ビジュアルストーリーテリングに人間味を
VisualGPSによれば、3人に1人がテクノロジーよりも人間との対話を好むという。AIが蔓延る中で、人々は人間との対話を望み、好んでいることが表面化している。2024年、テクノロジーが進化し続ける中、テクノロジー、特にAIツールは最終的には個人個人の手に委ねられているという考えを伝えるべきだろう。

◆検索とソーシャルコマースの進化
没入感のある動画フォーマットは、ビジネスが顧客のために何ができるかを紹介する重要なツールとなっている。VisualGPSによると、62%の人が学習や自己啓発のためにソーシャルメディアにアクセスしているという。動画を活用して、視聴者を魅了し惹きつけるチュートリアルや解説を作成すべきだろう。

画像引用:世界最大級のストックフォトサイト「iStock」「ビジュアルマーケティングトレンド2024」を発表

親近感を強調するビジュアル・ストーリーテリングに注力すべき

本調査結果について、iStockクリエイティブ シニアバイスプレジデントであるレベッカ・スウィフト博士は、以下のようにコメントしている。

「AI、画像操作、ディープフェイク、情報過多、テクノロジーの飽和が顕著な環境において、本物のビジュアルストーリーテリングは、2024年に企業と消費者の間に信頼を確立するための重要な経路です。VisualGPSによると、98%の消費者が『本物』の画像や動画が信頼を確立する上で極めて重要であることに同意しています。今年、企業はリアルで真実味のあるビジュアル・ナラティブで親近感を強調するビジュアル・ストーリーテリングに注力すべきです」。

AI技術の発展は著しく、2024年もより加速していくことが考えられるだろう。AI技術の活用も重要であるが「本物」を重視した訴求がより一層求められる。本調査内容を今後の施策検討に活かしてみてはいかがだろうか。


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