ニトリがマーケットプレイス立ち上げでEC市場での成長を加速! 新たな価値提供、ビジネス機会創出を目指す

ECのミカタ編集部

株式会社ニトリ(本社:札幌市北区、代表取締役会長兼社長:似鳥昭雄)が、EC市場での新たな価値提供および、ビジネス機会の創出に向けたチャレンジとして、マーケットプレイスの本格導入に取り組む。そのシステム協力会社として、最先端なエンタープライズマーケットプレイス構築のためのSaaSプラットフォームを提供するMirakl(ミラクル)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤恭平)のソリューションでECでの成長戦略を加速するという。

EC市場の伸び率に期待

ニトリグループ(以下、同社)は「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマンを実現するために、中長期ビジョンである「2032年 3000店舗 3兆円」の達成に向けた経営戦略を掲げている。今回のマーケットプレイスの本格導入は事業領域の拡大、顧客支持獲得を目的とし、EC分野の成長戦略を加速させるためだという。

マーケットプレイスの本格導入について、同社は近年の国内外におけるEコマース市場の伸び率に着目している。経済産業省の調査によれば、物販系分野の日本のBtoC-EC市場規模は2021年で13兆2865億円、2022年は13兆9997億円と5.37%増加している。2021年以前を見ても、市場は右肩上がりで推移しており今後も伸びることが期待される(※1)。

出典元:令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書

※1出典元:令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書(経済産業省)

導入実績と効果が実証されたMiraklを採用

同社がECでの成長戦略を加速するために採用したMirakl株式会社(以下、Mirakl)。採用経緯として、同社は今後も成長を期待できるEコマースプラットフォームの中でも、群を抜いて成長しているマーケットプレイスに着目したという。

マーケットプレイスプラットフォームの活用を通じ、幅広い品揃えを容易にし、在庫と物流に掛かるコスト削減により収益性の向上が見込めること、フランス政府認定の「フレンチテックNext40」に選出され世界400社を超える導入実績とベストプラクティスを持つことからMiraklの採用を決定したとしている。

株式会社ニトリホールディングス 常務執行役員 武井直氏は、今後の展望について「品揃えをさらに拡大させ、お客様の暮らしを豊かにするために、成長市場のEコマースにおいても、ニトリグループの事業領域の拡大、顧客支持獲得をMiraklのマーケットプレイスで加速して参ります」と意気込んだ。

アプリ会員増加に伴いOMOの強化へ

23年11月10日に同社が発表した2024年3月期 第2四半期決算発表会によれば、国内EC事業の売上高は397億円と前年同期に比べると2.2%減少したものの、アプリ会員数は23年9月末で1758万人と右肩上がりで推移している。これは店舗とECを併用する顧客が増えていることが考えられる。

出典元:株式会社ニトリホールディングス2024年3月期第2四半期決算説明会

またライブコマース分野については、配信頻度の増加やプロゲーマーとのコラボ配信により、視聴者数は6カ月で200万人を突破。勢いを増すEC事業にMiraklの導入で新しい価値提供やビジネス機会の創出になるか今後の動向に期待したい。

※2出典元:株式会社ニトリホールディングス2024年3月期第2四半期決算説明会


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