ライブコマースサービス「ぞうねこちゃんねる」が2023年上半期1.5億円を達成 前年比で購入者は約12倍、新規顧客は約17倍に成長
ライブコマース事業を展開する株式会社Cellest(以下:Cellest)は、2023年度上半期(7月~12月)のライブコマース販売事業における目標売上である1.5億円を達成、過去最高額を記録したことを公表した。
購入者数は前年の約12倍、新規顧客は約17倍に
Cellestは過去最高額達成の経緯として「ぞうねこちゃんねる」での購入者数・販売点数の急増があったと述べている。昨年同時期と比較して購入者数は約12倍、販売点数は約5倍、新規顧客数は約17倍に成長。今回の結果は「ぞうねこちゃんねる」の浸透、そしてライブコマース業界の盛り上がりを予感させる結果となった。
上半期(7月1日~12月31日)における比較は以下の通りとなる。
◆購入者数
▷2022年:407人
▷2023年:4889人(前年比:約12倍)
◆販売点数
▷2022年:16879点
▷2023年:84125点(前年比:約5倍)
◆新規顧客数
▷2022年:225人
▷2023年:3835人(前年比:約17倍)
◆当月リピート率
▷2022年:平均40.6%
▷2023年:平均55.3%
複数要因が売上をけん引
2023年度上半期(7月~12月)における売上増加の要因については「商品ラインアップの増加」「人気ブランドとのコラボ配信」「地方企業によるライブコマース利用」「恒例企画・恒例セール」「ライブコマースならではの文化の醸成」などがあげられるという。
ライブコマースでは地方の特産物販売に利用される事例も増えており「ぞうねこちゃんねる」では長野県産の「山高味噌」を販売し1回、数時間の配信でAmazon1カ月分の売上を更新するほどの盛況をみせた。
また、恒例企画・恒例セールは「コスメウィーク」や「アパレルウィーク」「お菓子配信」などが人気を集め、総視聴者数および総視聴時間が大幅に拡大した。ユーザーの反応をリアルタイムでキャッチし、商品の仕入れや開発へのフィードバック、購買意欲が高まる企画へのブラッシュアップを迅速に行い、ユーザーの満足度を高めることが売り上げに寄与したと考えられるだろう。
「双方向性」がユーザー間でも作用
現在、ライブコマースで最も大きな市場は中国だ。日本におけるライブコマースは、海外との文化の違いから以前は受け入れられるのか疑問視されることも少なくなかった。
しかし、現在では大手衣料品や化粧品メーカーのライブコマースを導入する動きが活発化。前述したように、地方企業が地元の特産物を販売するためにライブコマースを活用する事例も増加している。
「ぞうねこちゃんねる」ではライブコマースの利点の一つである「双方向性」がユーザー間でも作用し、リピート率向上から新規ユーザーの獲得といったサイクルを生み出しているという。徐々にライブコマースに対する慣れが進み、コメントを気軽に出しあう空気が醸成されていることも、今回「ぞうねこちゃんねる」が大きく発展した理由の1つでもある。
今後もより多くの企業、業界ライブコマースを活用していくことになるはずだ。まだまだ伸び代の大きいライブコマース市場の動向から目が離せない。