横浜市中央卸売市場で「首都圏市場での待機・荷降し時間」の短縮へ 課題発見にも

ECのミカタ編集部

Hacobu、持続可能な農業物流の実現に向けて、国土交通省等と首都圏市場における物流効率化を目的とした実証実験を実施!2月26日、横浜市場で現地見学会を開催

株式会社Hacobu(以下:Hacobu)は「首都圏市場での待機・荷降し時間」の短縮に向け、その実態を明らかにすべく横浜市中央卸売市場(以下:横浜市場)において実証実験を行うことを公表した。

市場内での物流効率化を目指す

本実証実験では、横浜市場におけるトラックの到着後から市場内移動までをスコープとして、各種作業時間等を計測・分析し、課題を明らかにすることを目指す。

◆実証実験概要
▷日程:2024年2月26日・29日(2日間)
▷実証実験対象:トラックの市場到着~出発まで(場内移動・待機・作業含む)
▷実証内容:市場内での物流効率化に向けて以下を明らかにする。
・場外待機時間
・時間帯別のトラック発着数
・バース接車後の待機時間
・各種作業時間(荷降し・検品・分荷)
・バース入退場時刻

◆参加団体
▷青果物卸売業者:横浜丸中青果株式会社
▷アドバイザリーボード:国土交通省物流・自動車局貨物流通事業課
▷実証実験コンサルタント:株式会社Hacobu

持続可能な農業物流を実現する

本実証実験の実施背景について、Hacobuは以下のようにコメントしている。

「2024年問題を目前にし、食卓に青果物が届かなくなることが懸念されています。例えば、秋田県で生産される青果物の8割以上が首都圏で消費されており、トラックによる長距離輸送が行われています。Hacobuは、持続可能な農業物流を実現するために、秋田県トラック協会・国土交通省等とともに2021年から『首都圏向け青果物の物流効率化実証実験』に取り組んできました。そのなかで課題として浮上した市場での待機・荷降し時間解消に向け、実態を明らかにする実証実験を行うこととなりました」

実証実験初日となる2月26日には、メディア向け取材が実施される。Hacobu担当者や関係者コメント、横浜市場の様子、ドライバーや市場スタッフの声など、農業物流の現状と課題、持続可能な農業物流の実現に向けた取り組みが広く周知されるきっかけになるだろう。

持続可能な物流環境の構築に向けた取り組みとして期待が集まる中、今度の動向や結果に注目したい。


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