「品質」よりも「〇〇」? オンラインショッピングで最重視することをナイルが調査

ECのミカタ編集部

【オンラインショッピングに関する調査】最も重視するのは「品質」よりも「価格」、利用理由は「24時間いつでも購入できる」が最多(Appliv TOPICS調べ)

ナイル株式会社(以下:ナイル)が運営する「Appliv TOPICS」にて、オンラインショッピングに関する調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2024年1月22日〜2月5日
◆調査委託先:株式会社ジャストシステム
◆調査対象:全国の15歳~69歳の男女1431人

▷15~19歳:232人
▷20~29歳:293人
▷30~39歳:237人
▷40~49歳:221人
▷50~59歳:222人
▷60~69歳:226人
◆性別
男性:704人
女性:727人

◆出典:「Appliv TOPICS調べ」オンラインショッピングで最も重視するのは「品質」よりも「価格」
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある

約9割が1年以内にオンラインショッピングを利用

1年以内にオンラインショッピングを利用した経験があるという質問に対しては「利用した(89.6%)」「利用していない(10.4%)」という結果に。

年代別では、1年以内でのオンラインショッピングの利用経験が最も高いのは「60代(93.4%)」となった。さらに、すべての年代で8割を超えていることから、オンラインショッピングが世代問わず普及している状況だといえるだろう。

年代が上がるにつれて割合はやや高くなっており、オンラインショッピングが幅広い年代に浸透していることがうかがえる。

実店舗では叶わないニーズを満たす

オンラインショッピングを利用する理由について、最も回答が多かったのは「24時間購入できるから(713人)」となった。次いで「欲しい商品が近くにないから(539人)」「商品の選択肢が広がるから(505人)」という結果に。

全体の半数以上が、24時間いつでも購入できる利便性を理由に挙げていることから、店舗の営業時間を気にせず、自分の都合が良いタイミングで買い物できる点に魅力を感じていることが分かる。また、生活圏内では手に入らない商品が欲しい、より多くの選択肢から選びたいというニーズを満たすため、オンラインショッピングが選ばれているといえるだろう。

時間や手間に関する理由も選ばれていることから、商品を選ぶ段階から購入に至るまでのプロセスを効率よく済ませられる手段であることも、オンラインで買い物をする利点となっている。コストパフォーマンスだけでなく、タイムパフォーマンスを重視する人が多いと考えられるだろう。

オンラインでの買い物では「価格」が最も重視される

1年以内にオンラインで購入した商品ジャンルについて、TOP3は「衣類・アクセサリー(73.0%)」「日用品(68.7%)」「書籍・雑誌(66.6%)」という結果に。日常生活で利用頻度が高いものがよく購入されている状況がうかがえる。

また「旅行・宿泊予約」や「チケット」も半数以上の人が購入しており、これらの商材はオンラインサイトを通じての利用が定着しているといえるだろう。

また、オンラインで買い物をする際に最も重視するものは何かについて、1位は「価格」が43.5%と約半数、断トツの結果となった。以降は「品質(17.9%)」「配送料(7.7%)」となっており、それぞれの割合からオンラインショッピングでは価格が決め手になっていることが多いことがうかがえるだろう。

オンラインでの買い物は実店舗との価格比較は当然として、他サイトとの比較、さらにはキャンペーンやセールによる割引価格、ポイント還元率など様々な面から検討されているといえるだろう。

欲しい商品を効率よく、かつ安く購入する手段として重宝されている

本調査では、オンラインショッピングは世代を問わず定着しており、欲しい商品を効率よく、かつ安く購入する手段として重宝されていることが判明した。1年以内のオンラインショッピング利用率は「89.6%」と高く、今後もその数を増やしていくことが想定される。

特に、年代が上がるにつれて利用率が増加する点は本調査で最も注目すべきだろう。外出することなく、必要な物を瞬時に届けてもらえるオンラインショッピングはこれからも一層重宝されるはずだ。

現在はオンラインで購入できる商材は幅広く、購入した商品も日用品から旅行関連、雑貨、サプリなどと多岐に渡っている。傾向としては、実際に商品を確認したいと考えられるアイテムの数値は比較的低くなる。今後返品ポリシーの変更や、お試し購入などの施策によってそうした商品の伸長が期待されるだろう。

引き続きオンラインショッピングに求められる商品、重視される点の経過を含め、今後の動向に注目したい。


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