「スマホのみ」でのインターネット利用者が半数を超える LINEヤフーがインターネット利用環境に関する調査を公開
LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)は、2023年下期(10月)のインターネット利用環境に関する調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査地区:全国
◆標本抽出方法:住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
◆調査方法:調査員による個別訪問留置調査
◆調査対象者:15~79歳の男女 合計1174サンプル(人口構成比に沿って抽出)
◆調査期間:2023年10月
◆出典:インターネットの利用環境 定点調査(2023年下期)
※過去調査もサンプル数・調査期間を除き同様
半数以上がスマホだけでインターネットを利用する
日常的なインターネットの利用環境について、構成比としての最多は「スマホのみ」の利用者が54%と半数を超えた。また「スマホとPC」の併用は37%、「PCのみ」の利用者は1%となった。
「スマホ」でのインターネット利用者は、15~79歳全体で91%。「PC」での利用者は38%という結果に。PCからスマホへの端末移行が進んでいる状況がうかがえる。特に、PCのみの利用者は1%と極端に少ない。スマホでのアクセスを前提にしたWebサイト構築が強く求められているといえるだろう。
スマホ利用者は年々増加傾向
直近3年間のインターネット利用者の推移をみてみると、全体では「スマホのみ」のインターネット利用者が増加傾向。2021年4月(46%)と比較すると、2023年10月は8ポイント上昇の54%という結果になった。
男女別でみても、いずれも「スマホのみ」でのインターネット利用者が増加傾向にある。2021年4月の調査結果(32%)と比較すると、男性は2023年10月に41%となり9ポイント上昇。女性は59%から66%と7ポイント上昇した。
このことから、今後もスマホ利用率は増加していくことが想定できるだろう。
シニア層でのスマホ利用率が上昇
60代以上のシニア層においても「スマホ」でのインターネット利用が増加。今回の調査において、60代は86%、70代は65%の利用率となった。シニア層はインターネットに疎いという考えは過去のものになりつつあるといえるだろう。
本調査ではスマホの利用率が年々上昇していることに加えて、シニア層もスマホを利用したインターネット利用を行っている事実が判明した。
全体の利用率では91%がスマホを利用しており、54%はスマホのみでインターネット利用を行っている。また、PC利用者の大多数もスマホと併用した利用が基本だ。
ECサイトを含めた全てのWebサイトは、スマホで利用しやすいデザインを心がける必要があるだろう。これからもスマホ利用率は上昇していくことが考えられる。今後の動向に注視しつつ、ユーザーが最も利用しやすい環境を提供できるよう心がけるべきだ。