サッポロビールが広島県に新たな物流拠点を設置 トラックドライバーの長距離運行の緩和とトラックの回転率向上を実現
サッポロホールディングス株式会社のグループ企業であるサッポログループ物流株式会社は2024年4月1日、広島県広島市に「サッポロビール(株)広島物流センター」を新設する。
トラックドライバーの長距離運行の緩和とトラックの回転率向上を実現
これまでサッポロビール九州日田工場から出荷していた広島県と島根県エリアへの配送を、新たな物流拠点として「サッポロビール(株)広島物流センター」を開設し、経由することで、トラックドライバーの長距離運行の緩和とトラックの回転率向上を実現するとしている。
また、食品飲料の配送においても、2024年3月25日に埼玉県加須市に「ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)埼玉加須物流センター」を新設。これまで「ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)北関東物流センター(群馬県伊勢崎市)」から配送していたエリアの一部を当センターに移管することで、配送距離の削減だけでなく、トラックの発着や庫内作業の集中を緩和し、ドライバーの拘束時間削減を実現する。
両センターの概要は以下の通り。
◆サッポロビール(株)広島物流センター
▷所在地:広島県広島市西区草津港2丁目7-5不二倉庫運輸(株)広島西営業所内
▷面積:約700坪(約2300㎡)※倉庫部分のみの面積
▷竣工・稼働日:2024年4月1日
▷取扱商品:ビールテイスト、RTD、ワイン、洋酒、和酒などの酒類製品
▷配送エリア:広島県、島根県
◆ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)埼玉加須物流センター概要(株)広島物流センター
▷名称:ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)埼玉加須物流センター
▷所在地:埼玉県加須市道目1584-1
▷面積:約1800坪(約5900㎡)※倉庫部分のみの面積
▷竣工・稼働日:2024年3月25日
▷取扱商品;飲料、食品
▷配送エリア:茨城県、千葉県、埼玉県
2024年4月以降の取り組みにも期待
サッポロホールディングスでは2020年頃より全国の配送において150km圏内を上限とする物流拠点再編を推進し、運行管理の可視化システムの活用とともにトラックドライバーの拘束時間の短縮に努めている。
今回新設される「サッポロビール(株)広島物流センター」および「ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)埼玉加須物流センター」によって配送効率の向上が実現するだろう。
◆「サッポロビール(株)広島物流センター」開設前後イメージ
サッポロホールディングスは今後も物流に関わる諸課題の解決と、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。2024年4月以降も各社様々な取り組み、現場環境の改善が進められるだろう。持続可能な物流環境構築のためにどのような対策が進められるか、今後の動向に引き続き注目したい。