ZOZOTOWNが配送費用値上げに対応 キャンセル可能条件も変更【2024年4月1日より】
株式会社ZOZO(以下:ZOZO)は、働き方改革関連法施行の影響等による配送費用の値上げに伴い、ZOZOTOWNの送料を改定することを公表した。
24年4月から送料250円から330円に
今回公表された送料改定の内容は以下の通り。
◆送料
▷改定前:250円(税込)
▷改定後:330円(税込)
◆改定日時
▷2024年4月1日正午以降の注文分より適用
◆注意事項
▷送料改定前の注文は、改定後の発送となった場合でも250円(税込)で配送
▷送料改定前後で注文をした場合、おまとめ発送の対象外となる
キャンセルは24時間以内から60分以内に
同時にキャンセルに関する規定も、以下の通り変更されることになった。
◆変更前
▷予約商品・受注生産商品:注文後24時間以内キャンセル可
▷上記以外の商品:発送状況が「発送準備中」の期間中キャンセル可
◆変更後
▷予約商品・受注生産商品:注文後60分以内キャンセル可
▷上記以外の商品:注文後60分以内かつ発送状況が「発送準備中」の期間中キャンセル可
◆変更日時
▷2024年4月1日正午以降より適用
◆注意事項
▷ZOZOUSED商品・福袋・福箱・コンビニ決済の注文は、引き続きキャンセル対象外
▷変更日時前の注文に関しても、変更日時後は新しい条件が適用
また、キャンセル可能条件の変更に伴い、ZOZOTOWN利用規約第13条第5項が改定される。
今後の対応として「ゆっくり配送」の導入を検討
2024年1月31日に実施された第3四半期の決算発表では、栁澤氏から配送費の値上げに関する言及があった。
国際情勢や円安、労働人口減少に伴うコスト上昇および、2024年問題への対応を背景に、ヤマト運輸株式会社からの値上げ要請を受け入れたことが背景となる。
決算発表では今後の対応として、自社努力による他コスト削減や送料ポリシーの変更、複数注文を1件の配送とする「ゆっくり配送」の導入が検討されている。
2024年4月を目前に控えた現在、同様の事例は今後も起きることが想定されるだろう。事業者は現状と変更後の送料を明確にし、顧客に対して理解を求めつつ、配送費に関する齟齬が発生しないよう心がける必要がありそうだ。
関連記事:ZOZO 2024年3月期 第3四半期決算発表 暖冬で平均商品単価は低下も送料無料施策やまとめ買いで平均出荷単価は増加