30代含む大人世代が化粧品購入の際に重視することとは?【@cosme調査】

ECのミカタ編集部

@cosme「大人世代の実態」調査結果~消費意欲は旺盛ながら、大人世代の約半数は自分の世代に向けたSNS情報は不足していると実感~

株式会社アイスタイル(以下:アイスタイル)は「@cosme」のプロデュースメンバーを対象に、化粧品に関するアンケート調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査地域:全国
◆調査方法:Web調査
◆調査タイトル:化粧品に関するアンケート
◆調査時期:2024年1月9日~11日
◆調査対象者:@cosmeプロデュースメンバー女性15-69歳(@cosmeの年代構成比に合わせ割付)
◆調査対象者数:4073人

◆出典元:@cosme「大人世代の実態」調査結果 ~消費意欲は旺盛ながら、大人世代の約半数は自分の世代に向けたSNS情報は不足していると実感~(株式会社アイスタイル)

大人世代は若年層とほぼ同等にクチコミを参考

年間の化粧品支出金額について聴取したところ、カテゴリごとに若干の違いがあるものの、初期エイジング層も含めた30代以上も含めた大人世代は支出金額が高いことが判明した。

また、化粧品・美容関連商品の情報を収集する際、参考にしているものを「クチコミ」「サンプルやテスターでのお試し」「ランキング」「美容家やメイクアップアーティストなどプロ視点の声」「美容部員・店員の声」「CM/広告/PR」の6つから選択してもらったところ、いずれの年代においても「クチコミ」がトップとなった。

50歳以上ではやや下がるものの、大人世代も若年層とほぼ同等にクチコミを参考にしていることがうかがえる。

「自分と同じくらいの年齢」の声を参考にする

化粧品・美容関連商品の情報を収集する際、参考にしているものとして「クチコミ」をあげた方へ「どの年齢の方の投稿・発信を見ることが多いか」を聴取したところ、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアともに「自分と同じくらいの年齢」の声を参考にするという回答が全体の9割を占めた。

一方「SNSには自分の年代、世代に向けた情報が不足していると感じる」と回答した人が、10代・20代は約15%以下だったの対し、30代から増加し、40代は約41%、50代は約55%という結果に。

これらの回答から、大人世代もSNSを参考にしているものの、必要としている情報は若年層とは異なることが考えられる。

大人世代のEC利用率が高い

大人世代が、化粧品・美容関連商品の情報を収集する際、参考にしているものとして「サンプルやテスターでのお試し」をあげる比率が、若年層と比較し高い傾向がみられる。また、過去のアンケート調査からも、大人世代はフリマアプリなどの二次流通で化粧品を購入する率も高いという。

化粧品に対する支出金額が比較的高い年齢層であることを考慮すると、安価に化粧品を購入したい理由以外に「まずは試してみたい」という気持ちがあると推察される。

加えて、大人世代のEC利用率が高いというデータもある。公私ともに多忙な年代であることから、買い物に行く時間が十分に取れないといった状況も背景にあるはずだ。

価格の高騰が続く昨今、1円も無駄な買い物はしたくないという意識は益々強まっていくだろう。そのため、気軽に試せる環境の提示や、同年代による情報発信の充実などによって、大人世代の消費意欲を更に後押しできる可能性があるだろう。本調査結果を参考に、今後の施策を検討してみてはいかがだろうか。


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