「makeshop byGMO」、累計流通額2兆5007億円を突破
GMOメイクショップ株式会社(以下:GMOメイクショップ)が提供するECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」は、2023年の年間流通額が過去最高を更新する3153億円に達し、国内のECサイト構築SaaS業界において年間流通額が12年連続No.1(※1)になったことを公表した。
※1:ECサイト構築サービス運営企業各社の発表数値よりSaaS型の数値を比較(GMOメイクショップ調べ2024年3月時点)
複数要因が重なり流通額増加に
創業から2023年までの累計流通額は2兆5007億円を突破した「makeshop byGMO」。流通額増加の背景と傾向について、GMOメイクショップは以下のように分析する。
◆日本文化コンテンツ産業、アニメ・ゲームを中心に市場が拡大
アニメやゲーム、IP(知的財産)関連の売上が著しく増加するなど、日本の文化コンテンツ産業は急速に成長している。「おもちゃ・ホビー・ゲーム」ジャンルは、前年比10%増の184億円となり、急成長する文化コンテンツ産業の影響が表れた。
◆「本・雑誌・コミック」ジャンル伸び率が急成長
趣味に関する書籍のほか、教育機関向けの学術書、医学書などの売れ行きが好調。書店数の減少傾向が続く中(※2)、出版社や書店は書籍の販路をECに移した結果、同ジャンルの流通額が拡大していると考えられる。
◆円安の影響を受け、昨年に続き越境ECが好調
2022年より加速した円安により、海外での販売価格が下がり海外での需要が高くなったことで、越境ECの好調につながったと考えられる(※3)。
※2: 公益社団法人 全国出版協会「日本の書店数」
※3:経済産業省「世界的な供給制約の高まり」
BtoB向けのサイトや会員制サイトも急成長
「makeshop byGMO」における2023年のBtoB向けのサイトや会員制サイトは、前年比23%増の1048億円となり急速に成長。
コロナ禍によって企業間での非対面による受発注取引が求められるようになったことに加え、日本社会全体がDX推進への機運が高まっていることも追い風に。またこれまでFAXや電話などで行われていた受発注業務がEC化されたことでBtoB向けサイトや会員制サイトの流通額が急速に拡大している。
中でも医療機関向けの薬などを販売する卸売サイトや、駐車場サービス券発注サイトなど、これまでは企業間の取引においてチラシやカタログなどアナログな方法で販売していた業界がECに切り替えたことで、著しい成長を遂げた。
DX市場は今後も拡大が続くと予測されていることから、今後もBtoB向けサイトや会員制サイトの成長が期待されるだろう。
オークション販売やレンタル・サブスク販売などの機能も
流通額増加に向けた今後の取り組みについて、GMOメイクショップは以下のようにコメントしている。
「今後はさらに『次世代EC開発プロジェクト』(※4)の推進に注力し、EC事業者の売上拡大を支援するため、マーケティングデータの有効活用を促進するCRMツールの提供、さらに、BtoBを含むさまざまなニーズに対応するため、オークション販売やレンタル・サブスク販売などの機能の提供も積極的に進めてまいります」
「makeshop byGMO」は、常に変化するECサイト運営者のニーズに迅速に対応し続けることで成長を続けてきた。これからもさらなる発展が期待されるGMOメイクショップに期待が集まる。今後も提供サービスの動向、展開にも注目したい。
※4:2020年より推進している段階的なリニューアル計画