ECの商品購入に直結する最も効果のあるデジタル広告は? 「ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査」を実施
ディーエムソリューションズ株式会社(以下:DMソリューションズ)は「ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象:20〜60代の男女
◆調査人数:500名
◆調査条件:EC・通販で月に1回以上買い物をする人
◆調査対象エリア:全国
◆調査期間:2024年4月27日~30日
◆調査方法:インターネット調査
◆備考:性年代別に人口割合を基に均等割付
◆調査元:ディーエムソリューションズ「ウルロジ調べ」
◆出典元:効果的なデジタル広告戦略:消費者調査から見る成功の秘訣(ディーエムソリューションズ株式会社)
モール広告が最も商品購入に直結する
EC・通販で月に1回以上買い物をする方500名を対象に「ECや通販での購買に直接影響のあったオンライン上でのプロモーションを教えてください」と質問したところ、約6割がモール広告と回答。モール内での検索行動は、ニーズが顕在化している状況での視認性が高く、広告感も薄いことから直接購買への影響が大きいと考えられる。
一方で、マーケットプレイスに表示する広告では、商品・プロダクトを目立たせるのは困難となる。こうした状況において有効かつ低コストで実施できる施策は「Eメール」だろう。
モール広告を通じて閲覧・購入してくれた消費者に対して、魅力的なコピーやセールタイミングなど適切なコミュニケーションをとることで、効果最大化が期待できる。
プラットフォームに応じた適切な情報量を用意する
「EC・通販での購買に最も影響のあったSNS」については、以下の通りとなった。
◆1位:YouTube(27.0%)
◆2位:LINE(21.4%)
◆3位:X(21.2%)
アクティブユーザーの数も考慮すべきだが、それぞれに共通する特徴は納得感をもたらす「情報量の多さ」が考えられる。情報量の多さは消費者が検索行動を起こす上で「どこで探すか」というプラットフォームへの信頼の土台となりえます。
プラットフォームに応じた適切な情報量を用意することが、購買に強く影響する可能性があるだろう。
インフルエンサー施策に対し敏感になりつつある
「SNSでインフルエンサーが紹介した商品・サービスについて教えてください」と質問したところ、6割以上がインフルエンサーの影響では購入したことがないと回答した。
近年、インフルエンサーを使ったマーケティングコミュニケーション施策が増加するにつれて、消費者もインフルエンサーの投稿に敏感になってきている。そのため、インフルエンサーマーケティングを認知から購入まで広く目的にするのではなく、認知のみに特化した内容へ変更するなど、目的を絞った利用が必要になるだろう。
本調査では最も商品購入に直結したデジタル広告は「モール内広告」である一方「Eメール」による訴求もいまだ有効であることが明らかとなった。
SNSの活用、インフルエンサーマーケティングなど様々な選択肢があげられるが、現状のデジタル広告運用に行き詰まっている場合、まずはモール広告の徹底を試みても良いかもしれない。本調査内容を今後の施策検討に活かして欲しい。