メルカリが「価格なし出品」機能を提供開始 出品時の価格設定、類似商品の調査の手間を省いた出品が実現
株式会社メルカリ(以下:メルカリ)は2024年5月22日より、「メルカリ」での出品時に商品の価格を決めずに出品できる新機能「価格なし出品」の提供を開始した。
価格設定、類似商品の調査の手間が省ける
今回提供された「価格なし出品」機能を利用すれば、出品者は価格を決めずにすぐに商品を出品可能。最初から販売価格を決める必要がないため、購入希望者からの提案を参考にしながら後から価格を設定できる。
そのため、出品時に価格の設定で悩んだり、類似商品がいくらで売っているかを事前に調べるといって手間から開放され、これまで以上にかんたんにメルカリを利用できるだろう。
◆利用方法
7割以上が「販売価格設定が面倒で出品をやめた」と回答
メルカリが過去実施した調査(※1)によると、出品時に面倒だと感じる内容として「アプリ操作をすること」(46.6%)、「適切な販売価格を考えること」(39.6%)、「価格交渉に対応すること」(31.2%)という回答が多いことが判明したという。
また、顧客の6割以上が「メルカリで出品を行う際の値決めが面倒だと感じる」と回答。さらに「販売価格を考えることが面倒で出品をやめた」は7割以上など、販売価格の設定は出品時の大きなハードルとなっている事実も明らかとなった。
本機能はこうした顧客の課題を解決し、より一層の出品数増加、そして取引金額増加に繋がることが期待されるだろう。
※1:調査概要
◆対象人数:1666人
◆対象期間:2024年5月8〜12日
※出典元:メルカリ、商品の価格を決めずに出品できる「価格なし出品」機能を提供開始(株式会社メルカリ)
より出品しやすい環境を提供する
また、メルカリが実施した調査では、日本の一般家庭に眠る不要品の推定価値は推計約66兆(国民一人あたり約53.2万円)(※2)と、まだ使えるモノが家に眠っている・捨てられてしまっている現状があるという。
本機能の提供によって、これまで「相場価格の検索が難しい」「どうやって検索すればよいかわからない」「値段がつくのかわからない」などの理由から価格設定に悩んで、出品されていなかったモノが出品しやすくなる。
家の中にある不要品が「捨てるモノ」ではなく「資産になり得るモノ」となり、様々な商品の出品に繋がることが期待されるだろう。SDGsなどの取り組みを背景に、一層の注目を集めるリユース市場。「価格なし出品」による影響、展開など今後の動向に注目したい。
※2:「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」(2023年11月)