市販薬・サプリメントの満足・不満足調査で副作用・安全性を疑問視する声も ウィルベース

ECのミカタ編集部

市販薬、サプリメント200種の満足・不満足、継続利用のポイントを詳細調査

生活者向けの市販薬(OTC)の選定支援サービス「CureBell」を提供するウィルベース株式会社(以下:ウィルベース)は、生活者が普段利用する市販薬、サプリメント計200種について満足・不満足に関するアンケートによる詳細調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象:20代以上の男女104名(調査委託先「PXC株式会社」運営のコミュニティ「秘書部」ユーザー)
◆回答期間:2024年4月15日〜22日まで
◆調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
◆分析方法:単純集計、クロス集計、テキストマイニング等
◆出典元:ウィルベース株式会社

市販薬と比較して満足度の低いサプリメント

「商品に満足している理由、満足していない理由を具体的に教えてください」との質問に対する回答をテキストマイニング等で解析すると、「効果を実感している」割合が市販薬で65%であるのに対し、サプリメントは27%と大きな差が現れる。

「不安解消・気休め」についても市販薬の4%に対して、サプリメントは17%と大きな差が開く。

また、サプリメントユーザーがあげる「味・のみやすさ(13%)」についても、市販薬にはほとんどみられないポイントとなっている。

サプリメントの副作用・安全性を疑問視する声も

「副作用・安全性」を満足・不満足のポイントとして挙げているユーザーは、市販薬16%、サプリメント2%となった。

この結果について、サプリメントは市販薬と異なり「副作用・安全性」を確認する手段が少ない(無い)ためと考えられる。しかしながら、紅麹サプリメントの健康被害をきっかけにサプリメントの副作用・安全性を疑問視する声も多くあり、今後は継続利用の大きなポイントになる可能性は高いだろう。

実際「紅麹サプリメントによる健康被害の件を知り、摂取するうえで不安、不満に思っていることを教えてください」について、以下のような回答が並んだ。

◆紅麹の件は非常に残念ではあるが、会社によってはずさんな管理体制のもと作られているサプリがあるのではないかという不安や、個人で輸入している人たちも取り締まるべきではないか等、考えさせられました。
◆大手や有名な会社が販売しているからといって安心できないのは心配です。一つ一つの成分について簡単にでも情報が載っていると安心して購入ができるかと思います(自分でも最低限の知識や情報収集はしよう、と思っています)。

紅麹サプリメントの影響に注視

本調査によって、普段利用する市販薬、サプリメントに対して「効果を実感」しているユーザーの割合は、市販薬が65%、サプリメントは27%にとどまることが判明した。

また、サプリメントユーザーのそれぞれ17%、13%が満足・不満足のポイントとして、「不安解消・気休め」、「味・のみやすさ」を挙げており、このことが効果を直接実感しなくてもサプリメントを継続的に利用する理由になっていると考えらる。

紅麹サプリメントによる健康被害により、サプリメントに対する副作用・安全性を疑問視する声が目立ってきた。この1件は今後、サプリメント継続利用の大きなハードルになる可能性があるだろう。

市販薬やサプリメントを取り扱う事業者は、それぞれに求める消費者意識を理解し、適切なアナウンスを実施する必要がある。本調査内容を今後の施策検討に活かして欲しい。


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