株式会社ジャクスタポジション（以下：ジャクスタポジション）は、ECサイト担当者／ECサイトを利用する消費者それぞれを対象に「ECサイト利用時の会員登録」に関する意識調査を実施した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間：2024年5月1日～2日
◆調査方法：リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
◆調査人数：1043人（①526人／②517人）
◆調査対象：調査回答時に①自社ECサイトを運営している担当者／②よくECサイト利用する消費者であると回答したモニター
◆調査元：株式会社ジャクスタポジション
◆モニター提供元：ゼネラルリサーチ
◆出典元：ECサイト利用時の会員登録（株式会社ジャクスタポジション）

EC担当者の9割以上が会員登録は負担と回答

EC担当者に対して「ユーザーの会員登録は必要だと思いますか？」と質問。「とても思う（52.5％）」「やや思う（43.4％）」「あまり思わない（4.1％）」という回答が並ぶ。「まったく思わない」については0％となり、9割以上の担当者は会員登録の重要性を感じている状況が見受けられる。

続いて「会員登録がユーザーにとって負担になっていると感じることはありますか？」と質問したところ、9割以上が「ある（91.6％）」と回答した。

具体的な内容については、以下のような内容が並んだ。

◆会員登録ページでの離脱率が高い（60.8％）
◆カゴ落ち率が高い（46.7％）
◆会員登録数が伸びない（24.7％）

会員登録ページで離脱する場合や、会員登録の煩雑さから購買せずにサイトから離れてしまったというケースが頻繁にあるようだ。

ECサイトユーザーの8割以上が会員登録を実施

ECサイトの利用者へ「ECサイトで会員登録を行いますか？」と質問。「必ず登録する（42.8％）」「やむを得ず登録する（43.3％）」「あまり登録しない（12.2％）」「まったく登録しない（1.7％）」という回答結果に。

8割以上が会員登録しており、その理由については以下内容が上位にあがった。

◆ポイントが貯まる（69.7％）
◆割引が得られる（64.7％）
◆会員登録が必須だった（52.6％）

ポイントの獲得・割引といったメリットを感じる中、会員登録が必須だったという消極的な理由で会員登録を行っているケースも非常に多いようだ。

一方「登録しない理由」については「個人情報の扱いが心配（50.0％）」と回答した方が最も多く、次いで「不要な案内メールが増える（47.2％）」「面倒だから（37.5％）」が続いた。

入力の煩わしさ、個人情報入力に不安を感じるユーザも

「会員登録が面倒でECサイトの利用／購買をやめた経験はありますか？」については、半数以上が「ある（52.0％）」と回答。

「会員登録のイメージ」についても「面倒かつ、不要な案内メールが増えるので煩わしい（52.6％）」と回答した方が最も多く、次いで「個人情報の管理がちゃんとされているか心配（51.1％）」が並んだ。

こうした回答からポイント付与や割引などのメリット以上に、会員登録の入力の煩わしさや、個人情報を入力することに不安を感じるユーザーは少なくないといえるだろう。

各事業者は顧客情報の管理を徹底し、取り扱い商材に応じた効果的なデータ活用方法を模索する必要があるだろう。本調査内容を参考に会員登録状況の見直し、ブラッシュアップを検討して欲しい。