6月の食品値上げ614品目 一斉に値上がりした食品とは? 帝国データバンク調査

ECのミカタ編集部

6月の食品値上げ614品目 「円安値上げ」全品目の3割に拡大 海苔製品で一斉値上げ

株式会社帝国データバンク(以下:帝国データバンク)は、2024年6月以降における食品の値上げ動向と展望・見通しについて分析を実施。6月の食品値上げは614品目となり、「円安値上げ」は全品目の3割に拡大であることを公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆対象期間:2024年5月31日9時時点
◆調査機関:株式会社帝国データバンク
◆出典元:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年6月(株式会社帝国データバンク)

値上げ沈静化の傾向が続く

主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした6月の飲食料品値上げは614品目を数えた。

大規模な値上げラッシュとなった前年同月(3775品目)と比較すると、3161品目・83.7%減になったほか、2カ月連続で1千品目以下の水準にとどまり、値上げ沈静化の傾向が続いた。

2024年通年の値上げ品目数(予定含む)は10月までの累計で8269品目となり、年間の平均値上げ率は17%に。なお、23年の値上げ予定品目で8千品目到達が判明したのは22年12月時点だったのに対し、24年分では同年5月と前年より5カ月遅いペースとなった。

また、2024年の値上げ要因では、足元で急速に進んだ「円安」の影響が広がった。24年(1〜10月)に予定される値上げ品目のうち、「円安」要因の値上げは品目数ベースで29.2%となり、前年の同時期(11.5%)に比べて約3倍の水準に拡大した。

6月は海苔製品で一斉値上げ

2024年6月の値上げは「加工食品」が、全食品分野で最も多い329品目を占めた。

中でも、味付け海苔など「海苔製品」の値上げが目立つ。カカオ豆の価格高騰の影響は、「菓子」(138品目)ではチョコレート製品に、「酒類・飲料」(28品目)ではココア製品などにみられた。酒類・飲料では他にも、オレンジ果汁を使用したジュースなども値上げとなる。「乳製品」(80品目)ではアイスクリーム類の値上げがみられる。

なお、7月以降は「パン」が輸入レーズン等の価格高騰を受け一部製品で1年ぶりの値上げ。加えて「酒類・飲料」ではワイン・ウイスキーなど輸入洋酒で値上げとなる。

引き続き「円安値上げ」に注意が必要

34年ぶりの安値となった円ドル為替相場は、2022年半ば~23年前半の値上げラッシュを引き起こした当時の円安水準を超えており、24年4月における円ベースの輸入物価指数は前年同月比6.4%の上昇となるなど影響が顕在化している。

既に、24年通年の値上げ要因では全品目数のうち3割を「円安」が占めるなど影響力が増しており、今秋にかけて「円安値上げ」の割合がさらに高まる局面も予想されるだろう。

2024年後半の値上げは、店頭での値下げ圧力とコストアップの板挟みとなりながら、当面は月平均1千品目前後、年間で最大1.5万品目の値上げペースが続くと予想される。

しかし、1ドル150円台後半の円安水準が長期化、または円安が一段と進行した場合、当初予想の品目数から上振れすることも考えられる。各事業者は常に最新の動向を確認し、顧客へのアナウンス含め柔軟な対応を行う必要があるだろう。

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