オンライン試着導入でサイズ起因返品率27%減少 利用時のCVRは7倍に伸長

ECのミカタ編集部

【Under Armour】Virtusize導入後、導入前の同期間と比較してVirtusize利用グループのサイズ起因返品率が27%減少

株式会社Virtusize(以下:Virtusize)は2024年6月12日、「UNDER ARMOUR」においてバーチャル試着「Virtusize」の導入前後の同期間(※1)と比較して、利用グループのサイズ起因返品率が27%減少したことを公表した。
※1:2022年11月-12月と2023年11月-12月

サイズ起因による返品率を27%減少

UNDER ARMOURは1996年に圧縮性のあるコンプレッションウェアでスポーツ界の常識を覆して以来、常にアスリート目線で商品開発を行い、ニーズに応えた様々なウェア・シューズを展開している。

しかし、実店舗が国内大手アパレルと比較して少ないことから、顧客に商品を直接手に取って、サイズ感を確認してもらうことが難しいという課題を抱いていたという。

こうした状況に対応すべく、オンライン上での試着体験が可能となる「Virtusize」を導入。Virtusize導入後、導入前の同期間と比較して「Virtusize」利用グループのサイズ起因による返品率を27%減少させることに成功した。

比較機能利用時のCVRは7倍に伸長

これまでも正しいサイズをレコメンドする為に、サイズチャートやモデルの着用サイズの記載などを行ってきた。しかし、数字の羅列的な見た目のチャートやモデルのスタイルでは分かりにくい側面もあり、返品を減らすための更なる具体策に乏しく、対応に苦慮していた。

また、アパレルに加えて「靴」での返品削減を目指していた中、2023年に「Virtusize」がShoesレコメンドサービスを提供したことから、今回の導入に至ったという。

UNDER ARMOURは「Virtusizeの比較機能を利用していない場合のCVRと比べて、利用した場合のCVRはなんと約7倍にまで伸びました」と述べる。この結果は、サイズ不安の解消が購買に繋がることを証明しているといえるだろう。

オンライン試着の効果が期待通り出る

Virtusize担当者は、UNDER ARMOURでの事例について以下のようにコメントしている。

「当初UnderArmour様の返品率目標は3%以下と伺っておりましたが、今回の調査期間では無事に3%以下を達成でき、サービス提供者として非常に嬉しく感じております。(中略)当然、UnderArmour様内での返品削減施策による成果も存分にあるかと思いますが、Virtusizeをご導入いただいている他のストア様でも昨対同期間比で返品率減少のデータが出てきており、オンライン試着の効果が期待通り出ていることが示唆されております」

UnderArmourでは、今後も継続的に返品商品の詳細分析(シリーズ毎の傾向など)、結果に伴うレコメンドロジックの改修等を実施している。さらなる返品削減、売上向上といった結果に繋がることが期待されるだろう。


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