LINEヤフー、詐欺行為撲滅に向けた4つの対応を新たに開始
LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)は、「LINE」での詐欺行為の撲滅を目指した4つの対応を順次開始する。
巧妙化、複雑化する手口に対応
LINEヤフーでは関連府省庁、団体などと定期的に情報交換を行っており、SNSを悪用した詐欺行為等に警戒が必要な情勢を受け、昨年12月から対応を強化。しかし、詐欺の手口は巧妙化・複雑化しており、引き続き対応が必要である。
こうした状況を背景に、今回新たに開始する4つの対応は以下の通り。
◆各画面に注意喚起を順次表示
▷5月29日~:LINE公式アカウントの友だち追加時※未認証アカウントのみの表示
▷6月13日~:友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時、1:1トーク開始時、アカウントの友だち追加時(プロフィール)※「LINE」のバージョン14.9.0以上が対象
▷6月中(予定):オープンチャット参加時
※画像元:「LINE」の安心・安全な利用環境実現のため詐欺対応を強化(LINEヤフー株式会社)
◆通報理由に「なりすまし」「詐欺」の項目を追加
▷5月28日~:1:1トーク、グループトーク、LINE公式アカウントでの通報時に選択する通報理由を細分化。
◆LINE公式アカウントのアカウント開設時の認証強化
▷6月以降(予定)
◆注意喚起素材の作成・提供
▷6月以降(予定)
関係機関と連携した取り組みを続ける
LINEヤフーはすでに、詐欺行為に対する対応として以下一例を実施している。
◆「システム検知」と「人の目」によるモニタリング強化
◆著名人などになりすましたアカウントへの対応強化
◆友だち以外のユーザーからグループトークに追加された際、トークルーム上に注意喚起を表示
◆悪用者の行動傾向を分析し、悪用されうる類型のグループ作成を制限
◆投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャット自体の削除とユーザーのサービス利用停止措置の強化
◆特に注意すべき領域において、広告掲載前の審査および掲載開始後のモニタリングを強化
それぞれ「1:1トーク」「グループトーク」「オープンチャット」「LINE広告」など、細分化された対応を実施。今回4つの対応追加は、より安心・安全な利用環境を実現するために順次開始されるとした。
新たな対応についても一度講じて終わりではなく、関係機関と連携しつつ、継続的な取り組みを続ける姿勢をみせる。健全なネット環境実現に向け、各事業者からもユーザーに対する周知を進めていきたい。