海外諸国の親日度と日本に求めていることは? アウンコンサルティング調査

ECのミカタ編集部

2024年【世界14カ国・地域の親日度調査】日本への好感度、訪日意欲について

アウンコンサルティング株式会社(以下:アウンコンサルティング)は2024年6月13日、世界14カ国と地域を対象に親日度や訪日意欲に関する調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆対象の国と地域(N数):韓国(109)・中国(106)・台湾(108)・香港(108)・タイ(107)・シンガポール(107)・マレーシア(108)・インドネシア(107)・フィリピン(109)・ベトナム(107)・インド(113)・オーストラリア(107)・アメリカ(107)・イギリス(108)
◆調査期間:2024年5月27日〜31日
◆対象:対象国・地域の20歳以上の男女
◆出典元:世界14カ国・地域の親日度調査(アウンコンサルティング株式会社)

インドネシア・フィリピンが好感度トップに

「日本の好感度について」調査を実施。各国の回答としては、以下のグラフの通りとなった。

「大好き」「好き」の合計値が最も高いのは同率1位(100%)でインドネシア・フィリピンという結果に。中でもフィリピンは「大好き」の回答率が77.1%と調査国の中で最も高くなった。

フィリピンの好感度が高い理由として、これまで日本がフィリピンのインフラ支援を行ってきたこと、フィリピンの最大貿易国の一つであること等があげられるだろう。

一方「嫌い」「大嫌い」の合計値が最も高いのは中国(合計47.2%)、「大嫌い」の回答率が最も高いのは韓国(10.1%)となった。

中国、韓国で人気の高い「漫画/アニメ」

日本について「大好き」「好き」と回答した方の理由は以下のとおりだ。

全体的の傾向として「四季の風景」「日本食」の数値が高く、アメリカ・イギリス・オーストラリアでは「歴史/文化」の評価も高い。

昨今では、買い物よりも体験を重視する傾向が強まっており、日本の古き良き文化を感じられる体験型へのコト消費へ繋げられるようなアプローチが重要となっている。

一方、越境ECで人気の高い「漫画/アニメ」についてはイギリスが24.47%とトップ。また、中国(21.37%)韓国(17.9%)も、他国と比較して高い結果となった。

日本文化を体験できる「東京」が人気

「日本を訪れる際どの都市に行きたいですか?」という質問に対しては、韓国を除き、13カ国・地域で「東京」が最も多い結果となった。

東京人気の背景には衛生的でありながら治安、交通の便が良いといった点があげられる。

また、オタクの聖地として海外からも絶大な支持を受けている秋葉原や、日本の「カワイイ」を満喫できる原宿など、日本が世界に誇る様々なカルチャーを体験できることから、東京は外国人観光客にとって一層魅力的な旅行先となっていると考えられるだろう。

帰国後のEC購買に繋げる施策を

現在、円安を追い風に日本の食文化、アニメなどのサブカルチャー、自然や寺社仏閣などの観光名所で日本人気は継続しており、訪日外国人は引き続き堅調に推移することが予想されている。

観光事業としては今後、日本の古き良き文化を感じられる体験型へのコト消費へ繋げられるよう、日本独自のコンテンツを駆使した高付加価値プランの販売促進が重要となるだろう。

また、訪日外国人が帰国後、日本で気にいった商品を越境ECを通じてリピート購入する可能性は非常に高い。そのため海外旅行者が日本のどういった点に興味を持ち、観光を行うのかといった点を把握することはEC事業者としても重要となるはずだ。

今後もさらなる増加が見込まれるインバウンド需要の動向に注目しつつ、その後に繋げる導線作り、施策などが求められるだろう。


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