STORES、ネットショップと店舗の共通ポイント管理が可能に
STORES株式会社(以下:STORES)は2024年7月1日、「STORESネットショップ」と「STORESロイヤリティ」の連携を開始したことを公表した。
会員特性に合わせた「ロイヤリティプログラム」を設計
「STORESネットショップ」と「STORESロイヤリティ」の連携によって、実現できる内容は主の以下の通りとなる。
◆あらゆるPOSレジとSTORESネットショップを連携
STORESレジはもちろん、スマレジをはじめとした国内外の様々なPOSレジとSTORESネットショップを標準連携。現在連携していないPOSレジの場合も、STORESが提供するAPIを用いることで連携が可能となる。
◆多彩なロイヤリティプログラムを設計
顧客ごとの「会員情報」や「購買履歴」を元に、ネットショップと店舗の「共通のポイント管理」や、購買状況に応じた「ランク判定」など、会員特性に合わせた「ロイヤリティプログラム」を設計できる。
◆会員・注文情報を一元管理・分析
STORESネットショップのマイページに会員ランク・保有ポイント数・会員バーコードを表示。会計時に会員バーコードをPOSレジで読み取ることで、POSレジの購買データをリアルタイム連携できる。事業者はSTORESの管理画面から、「ネットショップ」と「店頭購入」の売上・注文情報をまとめて把握・分析可能。顧客はSTORESネットショップのマイページより、店頭購入を含む全ての購買履歴を確認することが可能となる。
※画像元:STORES ネットショップ と STORES ロイヤリティ が連携開始(STORES株式会社)
「オムニチャネル展開」の課題を解決
現在、ネットショップや店舗などの販売チャネルを統合した「オムニチャネル展開」が加速する一方、多くの事業者はそれらの対応に苦慮している。具体的には、ネットショップと店舗の顧客情報・購買履歴・ポイントなどが統合管理できず「良質な顧客体験を提供できない」「リピーター獲得や売上拡大に向けたマーケティング活動ができない」といった課題に直面している状況だ。
こうした課題解決を目的に、STORESは2024年4月に先行してShopify利用事業者を対象に、オムニチャネルに対応したポイント・顧客管理システム「STORESロイヤリティ for Shopify」を提供開始(※1)。そして、今回「STORESネットショップ」利用事業者を対象とした「STORESロイヤリティ」の提供に至った。
「STORESネットショップ」と「STORESロイヤリティ」の連携によって、「ネットショップと店舗の共通ポイント化」や「共通ロイヤリティプログラム対応」を一括するなど、利便性の高い運営が実現するはずだ。
今後は、会員ランクを用いたメールマガジンの自動配信など、会員の利用促進を通じたさらなる売上向上を実現する機能の追加を予定している。事業者の売上向上、事業拡大に貢献するSTORESの取り組みに引き続き注目したい。
※1 関連記事:STORESが「STORES ロイヤリティ for Shopify」を提供開始 ネットショップと店舗の会員情報を一元管理