1個320円で配送 ラストワンマイル、宅配ミニサービスを関東・関西エリアで本格展開

ECのミカタ編集部

ラストワンマイル協同組合 「宅配ミニ」関東・関⻄エリアで本格展開

ラストワンマイル協同組合(以下:ラストワンマイル)は「LCC配送ソリューション」を進める新たなサービスとして「宅配ミニ」を開発。本格的な運⽤を関東1都2県、関⻄2府2県で2024年6⽉よりスタートしたことを公表した。

1個につき320円(税込)での配送が可能

「宅配ミニ」は、対象エリアにおいて指定サイズ、重量の小荷物配送を実施するサービスだ。専用BOXや封筒などを必要としないため、気軽な利用が可能となっている。

◆サービス概要
▷対象の荷物:3辺合計55cm以下、重さ1.5kg以下
▷荷物の実績:コスメ、家電部品、PC部品、⾐料品、健康⾷品、書籍、雑貨等
▷料⾦:1個につき320円(税込)、専⽤ボックス・封筒などの購⼊は不要
▷利⽤⽅法:契約後、定期集荷を⾏い配送
▷リードタイム:集荷翌⽇に配送

現在の配送エリアは「東京都」「埼玉県」「神奈川県」「大阪府」「京都府」「兵庫県」「奈良県」が対象。

「荷物追跡システム」「不在再配達システム」「専⽤伝票発⾏システム」「全ドライバーの端末にゼンリンアプリ」などを導⼊しており、⾼精度な配送を展開する。

低価格かつ精度の高い配送を持続的に提供

現在「物流の2024年問題」がクローズアップされる中、多くの物流企業は「料⾦の値上げ」を進めている状況だ。

中でも、宅配物をユーザーへ届ける「ラストワンマイル」事業においてコストの値上がりが続くと、荷主企業のみならず、消費者にとっても⼤きな負担となってしまうだろう。

ラストワンマイルはこうした状況に対応すべく、2024年度が始まる直前に「宅配ミニ」の制度設計を完了させ、2024年3⽉よりトライアルに着⼿。そして、5⽉から実際に受注をスタートし、通販⼤⼿の荷主企業の協⼒のもと、約1カ月間に渡る運⽤を⾏ってきた。

「低価格であっても、精度の⾼い配送を持続的に提供できる」ことを確認したため、今回の「宅配ミニ」サービス展開に至ったという。

3年後に20万個の取り扱いを⽬指す

今後は1年間で5万個、3年後に20万個の取り扱いを⽬指しており、さらに多くのエリアでのサービスの展開も予定している。

ラストワンマイルは「宅配のサービスアンカーとして、荷主企業・運送会社・⼀般ユーザーが⼿を取り合い共存していける業界の実現の⼀助となれるよう尽⼒していく所存です」と述べる。

今後もさらなる価格上昇が見込まれる、物流費用への対応策として注目が集まるだろう。EC需要拡大の受け皿になり、市場成長の一端を担うことが期待される。


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