Google、「Chrome」に新たなプライバシー保護機能を導入へ

ECのミカタ編集部

ウェブ向けプライバシーサンドボックスの新しいアプローチ

Googleは2024年7月22日、ユーザーのプライバシー保護を強化し、広告効果の最大化の両立を目指す「プライバシーサンドボックス」に関する新たなアプローチを公表。Google Chromeでの3rd Party Cookie(※1)廃止に伴い、新たなプライバシー保護機能を導入予定であるとした。
※1:第3者のドメインから発行されたCookieを指す。サイト閲覧情報を追跡し、他サイト閲覧時でも関連した広告を表示することが可能。

3rd Party Cookieのサポート終了に伴う対応

「Cookie」とは、WEBサイトを閲覧した際に、ユーザーが訪れたサイトや入力したデータ等の情報が記録されたファイル(仕組み)を指す言葉である。

情報を記録することで、ユーザーは個人情報等の再入力を行うことなく利便性の高い商品購入が実現。また、事業者側はユーザー情報の取得や、パーソナライズされた広告配信などを通じた訴求が可能になるなどメリットは大きい。

その一方、Cookieは個人情報も保存していることから、個人情報流失のリスクや不正利用が指摘されていた。

こうした問題を受け、2019年10月にはSafariで3rd Party Cookieの規制、2021年春頃にはWindows Edgeで規制が始まり、2024年夏以降では、Chromeで3rd Party Cookieのサポートを終了するとGoogleが発表。こうした状況を受け、Googleは新たなプライバシー保護機能を導入予定であると公表した。

プライバシーと利便性をさらに向上させるための投資を進める

今回公表されたGoogle Chromeの新たなプライバシー保護機能では、ユーザーがウェブ閲覧の情報に基づいた選択が可能となっており、それらの変更をいつでも行うことができる。

また、開発者にとってプライバシー保護の代替手段を持つことが引き続き重要であることから、プライバシーサンドボックスAPIを引き続き利用可能にしつつ、プライバシーと利便性をさらに向上させるための投資を進めるとした。

加えて、追加のプライバシーコントロールとして、Google Chromeのシークレットモードに「IP保護機能(※2)」の導入が予定されている。

Googleは今回の公表内容の実施に向け、各規制当局と協議を進め、プライバシー保護を重視したWEB実現に向けて取り組む姿勢を見せる。

EC事業者としては今後、ユーザーとの接触機会が少なくなる可能性がある。そのためサイト上やSNSでのレビュー、問い合わせなど直接的な意見の重要性が増していくかもしれない。今後の動向に注目しつつ、新たな施策を検討する必要がありそうだ。

※2:ユーザーのIPアドレスを匿名化し、ウェブ全体のクロスサイトトラッキングにIPアドレスを使用している可能性があると識別された第三者によって使用されないように保護する仕組み。

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