Temu、オンラインモールの月間利用者数4位に ニールセン デジタル調査

ECのミカタ編集部

ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールジャンルの利用状況を発表

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(以下:ニールセン)は2024年7月25日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートをもとに、オンラインモールジャンルの利用状況を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

「Temu」が4位にランクイン

2024年5月のニールセン デジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートによると、オンラインモールジャンルにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルの利用者数は、以下ランキングの通りとなった。

◆Amazon:6724万人
◆楽天市場:6631万人
◆Yahoo!ショッピング:3541万人
◆Temu:3106万人
◆0mni7:1840万人


特筆すべきは、「Temu」が4位にランクインしている点だろう。2023年7月に日本へ参入し、わずか1年で国内ECプラットフォームのトップ4に急成長している。この背景には、手頃で高品質な商品が手に入る購買体験に対する、消費者の需要の高まりがあると考えられるだろう。

※画像元:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによるオンラインモールジャンルの利用状況を発表(ニールセン デジタル株式会社)

全世代からバランスよく支持される「Temu」

上位5サービスのリーチを年代別に見ると、18〜34歳では「Amazon」が81%で最も高かった一方、35歳以上では「Amazon」と「楽天市場」が同程度利用されていることが判明した。

また、その他のサービスでは新しく参入した「Temu」を含めて35〜49歳のリーチが他の年代と比べて高くなっている様子がうかがえる。あらゆる年齢層の消費者にバランスよくリーチできているようだ。

※画像元:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによるオンラインモールジャンルの利用状況を発表(ニールセン デジタル株式会社)

新サービスの台頭が社会のニーズを表す

日本のオンラインモールジャンルでは、上位3サービスの顔ぶれに変化は表れなかった。一方、「Temu」は消費者とコスト効率の高いメーカーを結びつけ、昨年の日本上陸から4位までの急成長を達成している。

ニールセンは「新しいサービスが急速に利用者数を伸ばしている場合、その時々の社会のニーズを反映していると考えられます。オンラインモールサービスを提供する企業や小売業者としては、サービス利用の変化の裏にある消費者の意識の変化を把握し、特定の年齢層や性別に合わせたアプローチでサービス改善につなげていくことが一層重要になるでしょう」とコメントしている。

「Temu」は2024年3月に「PayPay」支払いに対応するなど、より利便性の高い購買体験を提供し続けている。越境ECをけん引するサービスとして、今後もさらなる成長が期待されるだろう。

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