Google、DHL Expressの国際輸送活用に関するパートナーシップを締結

ECのミカタ編集部

DHLジャパン株式会社

国際エクスプレスのグローバルリーダーであるDHLと、世界最大級のテクノロジー企業であるGoogleは2024年7月24日(中央ヨーロッパ夏時間)、持続可能な航空燃料(SAF)を使用したDHL Expressの国際輸送サービス「GoGreen Plus」活用に関するパートナーシップ締結を公表した。

Google製デバイスのエクスプレス輸送が対象

2023年4月に開催された「DHL Era of Sustainable Logistics Global Summit」を機に、GoogleとDHL Expressの話し合いが開始。世界の主要な意思決定者、オピニオンリーダー、関係者が一堂に会し、よりクリーンで環境に優しいロジスティクスについての議論が繰り広げられた。

Googleは2023年6月、本サミットをふまえてDHL ExpressとのSAFを活用した4カ月間のパイロットプロジェクトに関する協力に合意。同プロジェクトが成功を収めたことから、両社のパートナーシップが拡充され、今後のGoogle事業に「GoGreen Plus」の採用が決定されるに至った。

本パートナーシップはアメリカ、アジア、ヨーロッパ市場におけるデバイス&サービス事業部が取り扱うGoogle製デバイスのエクスプレス輸送が対象。また、Googleが推進する航空貨物輸送における脱炭素技術の積極的な活用策の一環として締結された。

ネット・ゼロ・エミッション達成に向けた取り組み

2023年にDHL Expressが発売を開始した「GoGreen Plus」は、SAFを活用することで顧客の貨物輸送から発生するCO2e排出量の削減を実現。従来の炭素集約型の航空燃料やケロシンは、原油を原料とする一方、SAFは使用済み食用油、廃棄物、水素など、循環型の再生可能原料から製造されている。

Googleのグローバル輸送担当ディレクター、オマール・モリナ氏は、本件について以下のようにコメントしている。

「Googleでは、事業とバリューチェーン全体で2030年までのネット・ゼロ・エミッション達成の目標を掲げています。(中略)ネット・ゼロへの情熱を共有できるDHLのようなパートナーとのコラボレーションを大変嬉しく思いますし、SAFプログラムは、その目標達成に向けた大きな一歩になると考えます」

GoogleとDHLによる取り組みは他企業にも影響を与え、SAFを活用した輸送サービスの促進にも繋がるはずだ。ネット・ゼロ・エミッションの実現を目指すDHLグループの活動に注目したい。


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