DHC、通販・直営店への配送時の梱包資材を環境に配慮した素材に

ECのミカタ編集部

DHC、ウェルビーイング・ブランドとしての環境への取り組み  通販・直営店への配送時の梱包資材を環境に配慮した素材へ変更

株式会社ディーエイチシー(以下:DHC)は2024年8月より、通販を利用する顧客や直営店への商品配送時に使用する配送箱や緩衝材などの梱包資材を、環境に配慮した素材へ順次切り替えることを公表した。

環境に配慮しつつも物流品質を向上

DHCの包材変更はウェルビーイング・ブランドとしての取り組みの一環として、商品配送時における梱包資材や輸送形態を見直し、物流品質の向上を目指すべく実施される。主な取り組みは以下の通りだ。

◆通販緩衝材を紙原料へ
通販商品の配送時、配送中に商品が傷つかないよう商品と段ボールの間に詰める緩衝材を、従来のプラスチック素材のものからFSC認証取得(※1)の紙緩衝材に変更。

◆通販配送箱の刷新
通販商品の配送時に使用している配送箱をFSC認証取得のものへ刷新。箱の種類も14種類から8種類へと削減したほか、デザインも青白のストライプ柄の物を廃止し、シンプルなデザインとしている。

◆直営店への商品配送にリターナブルBOXを導入
段ボールを使用していた直営店への商品配送において、リターナブルBOX(エコビズボックス)を採用することを決定。200回繰り返し使用ができるため廃棄の手間もなくなる。

※1:持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した「適切な森林管理」を認証する国際的な制度

倉庫の自動化による環境配慮も

DHCのロジスティクスセンター(川崎センター)では、ロボットによる自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を導入し、2023年8月より本格稼働している。

ロボットが動いて必要なコンテナを取り出す設計の「AutoStore」には、省スペースでの高密度保管が可能となっており、DHC通販在庫の一部、11000種41万ピースを超える商品が格納。導入によって、格納された商品の倉庫床面積を約5分の1に縮小させることに成功した。

作業者は倉庫内を歩き回ることなく、ピッキング、補充作業が行えるようになり作業効率がアップし、働く人に優しい作業環境の提供を実現。また、高い作業効率を実現するロボットはバッテリーを搭載しており、1台あたりの1時間の消費電力は約100ワットと省電力での管理が可能となっている。

DHCは引き続き、ビューティとヘルスケア領域での取り組みを通じてウェルビーイング経営を目指し、安全で安心、品質にこだわった商品とサービスを提供する姿勢をみせる。梱包資材変更による効果を含め、今後の動向に注目したい。


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