ZenGroup、越境EC物流の最適化に向け第二種利用運送事業の許可を取得
越境ECをトータルで支援するZenGroup株式会社(以下:ZenGroup)は、2024年7月22日付で国土交通省より第二種利用運送事業の許可を取得した。今回の許可取得は、より多くの顧客ニーズに応えるための重要なステップであり、ZenGroupの越境EC物流の最適化に向けた取り組みの一環となる。
荷主のニーズに対応した輸送サービスを提供
送料は顧客にとって、商品を購入するかの重要な判断材料となる。現在、ZenGroupでは仕入れ価格と送料において、送料の割合が年々増加しており、今後、国際送料が下がる見込みもない状況であるという。
こうじた状況を背景に、より安い値段で海外顧客へ商品を配送するために、他社様の商品も一緒に輸出を行うフォワーディング業務を展開。これまでは送れなかったような商品も取り扱うなど、物流の対応力強化を目指すとしている。その第一歩として、今回の第二種利用運送事業許可取得に至った。
◆第二種利用運送事業許可取得による効果
▷第二種利用運送事業許可を取得するに際して一定の審査があることから、許可を取得することは、それを満たす水準の会社であるという証明となり、ZenGroupサービスを利用する顧客がより一層安心して利用できるようになる。
▷第二種利用運送事業は、日本の国土交通省が規定する運送事業の一形態で、自社で運送手段を保有せず、他の運送業者の手段を利用して貨物や旅客を運ぶ事業を指す。ZenGroupは今後、他社フォワーダー業者と同様に、さまざまな荷主のニーズに対応した輸送サービスを提供することが可能となる。
Regulated Agentの認定を目指す
今後の展望について、ZenGroupは以下のようにコメントしている。
「今後、Regulated Agent(特定航空貨物利用運送事業者)の認定を目指しています。2025年より、輸出入を行う荷主から貨物を預かり、実際に貨物を輸送する船会社や航空会社などと連携し、輸送の手配を進めるフォワーディング事業を開始する予定です。越境EC物流を最適化し、国境を超えた迅速な配達や、あらゆる出荷形態に対応した柔軟なサービスを提供いたします」
ZenGroupは海外向け購入代行サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションボックスサービス(定期購入サービス)「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外プロモーション代行サービス「ZenPromo」、集客支援型越境ECバナー「ZenLink」を運営。現在、会員数は230万人を超え、これまで世界175カ国へ600万点以上の商品発送を行ってきた。
物流サービス拡充によって、越境EC市場のさらなる発展に貢献することが期待されるだろう。今後の展開、動向に注目したい。