メルカリが「越境取引2024年上半期トレンド」を発表 「推し活」関連のアイテムが上位に

ECのミカタ編集部

越境取引開始から5年で累計取引件数1,700万件突破 取引データで見る人気アニメ・キャラクター、ファッション、家電ブランドランキングを公開

株式会社メルカリ(以下:メルカリ)は2024年8月29日、最新の「メルカリ」における越境トレンドや傾向を振り返る「越境取引2024年上半期トレンド」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

「推し活」関連のアイテム取引が活発

2024年上半期、海外で売れている商品カテゴリーにおける取引金額トップは「ポケモンカードゲーム」に。以降は「フィギュア(コミック・アニメ)」「ピンズ・ピンバッジ・缶バッジ」などが続く結果となった

取引件数のトップは「ピンズ・ピンバッジ・缶バッジ」となり、以降「CD(K-POP・アジア)」「アイドルグッズ」と順位が入れ替わる。

いずれもアニメ・キャラクターグッズやアイドルの日本限定グッズなど、CtoCマーケットプレイスだからこそ手に入るアイテムの取引が活発となっており、世界中の人が「メルカリ」の越境取引を通じて「推し活」を楽しんでいることがうかがえるだろう。

※画像元:「越境取引2024年上半期トレンド」を発表(株式会社メルカリ)

人気の高いハイブランドファッションとデジカメ

「推し活」以外のカテゴリーも人気が高く、越境取引におけるファッションブランド別の取引金額と取引件数のランキングでは、どちらも「LOUIS VUITTON」が1位となった。

日本の「メルカリ」では、「UNIQLO(ユニクロ)」が「最も売れたブランド」1位になるなど日常使いのブランドが上位にランクイン(※1)していたが、越境取引においては「GUCCI」や「CHANEL」「PRADA」などのハイブランドが多くTOP10にランクインした。

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※画像元:「越境取引2024年上半期トレンド」を発表(株式会社メルカリ)

また、海外で人気の家電ランキングでは、生活家電を対象としているにも関わらず、TOP10の大部分をカメラ関連の商品が独占する結果となった。

取引金額および取引件数ともに1位が「Canon」のデジタルカメラ、2位が「OLYMPUS」のデジタルカメラとなり、その他に「Panasonic」「富士フイルム」「SONY」などのカメラ関連の商品に人気が集まった。

※画像元:「越境取引2024年上半期トレンド」を発表(株式会社メルカリ)

「美露可利」として台湾へ進出

「メルカリ」の越境取引は、開始から約5年で海外顧客による累計取引件数が1700万件(※2)を突破し、GMV(流通取引総額)は、前年比で約3.5倍(※3)に成長。現在、74社の海外越境EC事業者と連携し、約120の国・地域(※4)の顧客が「メルカリ」を通じて、日本の商品を購入できるようになっている。

2024年8月29日には、グローバル戦略の一環として「越境取引」を通じて台湾へ進出。現地でのリユース品に対する需要や越境取引が活発であり、今後のリユース市場の成長ポテンシャルも高い市場であることが決め手となった。

台湾に在住の顧客は「メルカリ」に会員登録し、Web版「メルカリ」を通じて日本で出品された商品を購入することが可能となる。さらに、台湾現地向けのコミュニーケーション強化のため繁体字名「美露可利」(読み方:メルカリ)を使用するとした。

※2:越境取引開始日(2019年11月15日)からの海外累計取引件数
※3:2024年6月期株式会社メルカリ通期決算発表資料参照
※4:2024年8月時点

※画像元:越境取引を通じて台湾へ進出(株式会社メルカリ)

今後も「推し活関連グッズ」を中心に越境取引はより一層活発になるだろう。本調査内容を下期に向けた施策検討に活かしてほしい。


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