三井住友カード・三菱UFJ銀行のフィッシングサイトの報告数が高止まり BBソフトサービス調査

ECのミカタ編集部

三井住友カード・三菱UFJ銀行のフィッシングサイトが高止まり、帰省需要か「えきねっと」の詐欺も増加傾向

BBソフトサービス株式会社(以下:BBソフトサービス)は、2024年7月度のインターネット詐欺リポートを公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

違法動画視聴サイトが確認

7月は前月に引き続き、三井住友カード、三菱UFJ銀行のフィッシングサイトにて、「不審な取引が確認された」など様々な内容で注意を引き、ログイン情報を詐取する手口の報告数が高止まりした。

6月からはえきねっとのフィッシングサイトが増加しており、7月、8月も同様の傾向が続く。帰省シーズンに合わせて交通系のサービスを騙るフィッシング詐欺が行われている可能性もあることから、引き続き注意が必要だろう。

また、フジロックフェスティバルの違法動画視聴サイトが確認されている。違法動画視聴サイトは国際的スポーツ大会に関するものも確認されており、今後も大きなイベントに合わせて登場する可能性があると注意を促した。

◆フジロックフェスティバルの違法視聴サイト

※画像元:インターネット詐欺リポート詐欺ウォール®️による検知・収集データ(BBソフトサービス株式会社)

銀行・クレジットカードの構成比が上昇

7月度のフィッシングサイトカテゴリ別構成比では、銀行・クレジットカードの構成比が上昇。クレジットカードは三井住友カード、銀行は大手3行のフィッシングサイトが影響して構成比が増加した。

携帯キャリアはNTT docomoの報告数が減少したことにより構成比が減少する結果となった。

※画像元:インターネット詐欺リポート 詐欺ウォール®️による検知・収集データ(BBソフトサービス株式会社)

フィッシング詐欺被害防止のポイント

フィッシング詐欺被害防止のポイントとして、BBソフトサービスは以下4点をあげている。

◆メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
◆個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
◆ログインID・パスワードの使い回しを控える
◆セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する


犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性は非常に高い。事業者は自社サイトを守り、顧客からの信頼を獲得するためにも最新のセキュリティソフト導入など万全の対策を行いたい。銀行・クレジットカードに関するフィッシングサイトの増加をアナウンスするなど、安心した取引ができる環境を作る必要があるだろう。


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