Hacobu、共同輸配送支援サービス「MOVO X-Data」を提供開始
株式会社Hacobu(以下:Hacobu)は2024年9月10日、新たな共同輸配送支援サービス「MOVO X-Data(ムーボ・クロスデータ)」の提供を開始した。
効率的かつスピーディな共同輸配送
「MOVO X-Data」は、運行データを基に非効率な運行や車両を抽出し、改善案を提示することで物流の効率化を図る。さらに、拠点間、企業間を跨いだデータ連携を可能にし、効率的かつスピーディな共同輸配送の検討を実現するとしている。
主な特徴は以下の通り。
◆スピーディな導入・運用
Hacobuの動態管理サービス「MOVO Fleet」に蓄積された実績データを活用し、拠点間・企業間での効率的な検証を可能にする。
◆課題から解決策までを具体化
データを基に、長距離の空車運行や長時間労働といった課題の大きい運行を自動的に抽出し、具体的な改善案を提示する。
◆使いやすい
利用者はパターンを選択し、指示に従って条件を入力するだけで、簡単に改善案を確認することができる。
※画像元:Hacobu、共同輸配送支援サービス「MOVO X-Data」を提供開始(株式会社Hacobu)
変化する物流ニーズに柔軟に対応
日本の物流は現在、「物流の2024年問題」をはじめとした様々な課題に直面している。解決策の一つとして「共同輸配送」が注目を集めているが、配車担当者へのヒアリングなどのアナログな方法や、一度の固定的なデータ分析に基づいて実施されるケースが多く、季節変動などに柔軟に対応できないのが実情であった。
「MOVO X-Data」は、蓄積された実績データを活用し、拠点間・企業間でのスピーディかつ効率的な検証を可能にする。
さらに、課題の大きい運行を自動的に抽出し、具体的な改善案を提示することで、変化する物流ニーズに柔軟に対応し、効率的な共同輸配送を実現する。
より多くの企業が利用できるサービスを目指す
Hacobuは、三菱食品とパートナーシップを結び、運行データの効果的な活用に向けた取り組みを進めてきた。三菱食品は、全国で物流パートナーのトラックに段階的に「MOVO Fleet」の導入を開始し、2024年度中には3000台に展開が完了する見込みである。
「MOVO X-Data」を活用することで、時間、場所、頻度といった要素を基に、膨大な運行実績データから組み合わせ候補を抽出し、拠点間で配送コースを効率的に再構成することが可能になった。
Hacobuは「『MOVO X-Data』を通じて企業間連携を促進し、迫り来る物流危機の回避と配送効率化の実現を推進します。今後は、『MOVO Fleet』以外のMOVOシリーズおよび外部サービスのデータ活用、分析の精度向上や多様なニーズへの対応などを通じて、より多くの企業が利用できるサービスを目指します」と今後の展望について述べる。
企業間における共同輸送配送を実現させるサービスとして、今後の活躍が期待されるだろう。