BASE、「販売パートナーApp」に商品販売機能を追加 ショップ間ドロップシッピング機能による販促強化へ
BASE株式会社(以下:BASE)が運営するネットショップ作成サービス「BASE」は2024年9月17日より、国内ネットショップ作成サービス初のショップ間ドロップシッピング機能「販売パートナーApp」に商品販売機能を追加したことを公表した。
商品の販売まで可能なフル機能を提供
「販売パートナーApp」は「BASE」を利用するショップ間での委託販売連携を可能にする機能である。
商品制作が得意な「ブランドショップ」とセールスが得意な「セレクトショップ」が連携することで、商品制作への集中や、販促強化などそれぞれの強みを活かしたネットショップ運営が実現する。
本機能の提供に先立って、「ブランドショップ」が委託販売対象とする商品を登録し、それに対して「セレクトショップ」が該当商品の委託販売申請ができる出品・連携機能(一部機能)を2024年7月4日より提供開始。
9月17日より「セレクトショップ」にて「ブランドショップ」が許可した商品の販売まで可能なフル機能を提供開始するに至った。
◆「販売パートナーApp」の仕組み
※画像元:新機能「販売パートナー App」に商品販売機能を追加いたしました(BASE株式会社)
先行利用事例で大きな効果
「販売パートナーApp」の先行利用事例を、以下一部紹介する。
◆セレクト雑貨店×ファブリックブランド
▷セレクトショップ:セレクト雑貨店「LAND Lifestyle Shop」
「想定以上の売れ行きで、自分たちの仕入れ商品のラインナップを広げるにあたっても参考になりました」
▷ブランドショップ:ファブリックブランド「rough 2016」
「予想を上回る売り上げで手応えがありました。独自の審美眼で選りすぐられた商品の中に自社ブランケットが並ぶことで、より商品の魅力が引き立つように感じました」
◆YouTuber×常備野菜ブランド
▷セレクトショップ:シニアVLOG運営「すみちゃんねる」
「聴者の方が自分のショップで商品を買ってくれたことが嬉しかったです。自分で何度も買うほど本気でお薦めできる商品だったので魅力が伝わってよかったです」
▷ブランドショップ:常備野菜ブランド「GG.SUPPLY」
「本店と比べても遜色ない注文数が獲得できて大きな可能性を感じました。今後『販売パートナーApp』が『BASE』の各種機能と連携されることも期待したいです」。
商品が拡散されやすい仕組みを強化
「販売パートナーApp」は今後、他のAppとの連携や外部パートナーとの協業を通じて、より商品が拡散されやすい仕組みを強化していく予定としている。
◆「セレクトショップ」が委託販売する商品を「YouTubeショッピング」連携機能等を利用して発信できるように機能開発を実施
◆著名人・インフルエンサーにショップの自社商品がピックアップされやすくなるような協業、外部ネットワークを広げ、ショップとインフルエンサーの双方にメリットのある仕組みを構築
◆越境EC系の機能と連携して海外のインフルエンサーが地域の逸品を全世界へ発信する仕組みの構築
◆「テイクアウトApp」等のオフラインの販促機能と連携し、オフラインの販促も強化
「BASE」は引き続き、ショップの集客・販促・売上の課題を解消する機能強化を通じて、ものづくりをはじめとしたショップオーナーにしかできない価値づくりに向き合うための時間”クリエイティブタイム”創出をサポートするとしている。
「ブランドショップ」「セレクトショップ」それぞれの課題を解消する連携実現へ向けた、機能アップデートの内容に注目、期待したい。
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