DHLと高速オフセットが「ハコボウヤDHL」を共同開発 国内小売店舗からダイレクトに国際エクスプレス輸送の手配が可能に
DHLジャパン株式会社(以下:DHL)と株式会社高速オフセット(以下:高速オフセット)は2024年9月18日、スマートフォンを利用して簡単にDHL Expressの海外配送伝票が作成できるオンラインツール「ハコボウヤDHL」を共同開発したことを公表した。
海外発送の作業負担を軽減
「ハコボウヤDHL」は、高速オフセットのオンラインツール「ハコボウヤ」とDHLのシステムを連携させることで、国内小売店舗からダイレクトに国際エクスプレス輸送の手配を行う仕組みを構築。日本国内の小売店舗で訪日外国人観光客が購入した物品の、海外発送作業が容易になることが期待される。
訪日外国人観光客自身に、オンラインツール上で運送状作成のための宛先などを入力してもらうため、輸出業務における店舗側の作業負担が軽減する。
また、利便性向上による訪日外国人観光客の購入単価向上やリピート購入の促進、購買機会損失の防止など、成長著しいインバウンド需要取り込みによる売上増も見込まれるだろう。免税配送については、小売店舗の免税店登録の有無にかかわらず対応可能となっている。
インバウンド需要の取り込みを容易に
「ハコボウヤDHL」の開発について、両社代表は以下のようにコメントしている。
DHLジャパン株式会社 代表取締役社長 トニー・カーン氏
「日本の地方経済の復興のために、急速な回復を見せている昨今のインバウンド需要をどう取り込むかは、最優先テーマの一つと言ってよいでしょう。このたび、高速オフセットとの提携により、成長の源泉をインバウンドビジネスに求める日本企業、特に地方のスモールビジネスの成長を強力にサポートできるのを大変嬉しく思います」
株式会社高速オフセット 代表取締役社長 島田智氏
「当社は総合印刷会社としてデジタル事業も展開しています。自社開発した『ハコボウヤ』を昨年11月、東京で開かれた『海外ビジネスEXPO』に出展した折に、DHLジャパン様に関心を持っていただいたのがきっかけでご縁ができ、このたび連携が実現したことは大きな喜びです。海外への免税発送ができるため、利用が広がることを期待しています」
本サービス提供によって、インフラを持たない日本国内の小売店舗でもインバウンド需要の取り込みが容易になるだろう。国内市場へ大きな影響を与える存在として、今後のサービス動向に注目、期待したい。