ユナイテッドアローズがOMO物流戦略に「AirRob」を導入 2025年3月に稼働開始

ECのミカタ編集部

ユナイテッドアローズのOMO物流戦略に「AirRob」を活用

物流ロボティクスサービス「RaaS(※1)」を展開するプラスオートメーション株式会社(以下:+A)は、株式会社ユナイテッドアローズ(以下:UA)のマザー倉庫においてロボティクス自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を導入し、2025年3月に稼働開始することを公表した。
※1:Robotics as a Serviceの略

在庫の調整や一元管理の煩雑さを解決

UAは実店舗とECの好調な販売に伴い、マザー倉庫に加え複数の外部倉庫も活用してきた。その一方で、在庫の調整や一元管理の煩雑さ、今後の機動的な拡張性に課題を抱えていたという。

+Aが提供する「AirRob」は、リアル店舗とEC向けに十分な多品種在庫を同時に保管可能かつ、高処理能力によりオンデマンドデリバリーの一助となる。こうした期待から今回の度採用に至ったとUAはコメントしている。

加えて、UAは既に仕分けロボット「t-Sort」をセンコー株式会社(以下:センコー)と共に安定運用している。AirRobの一部が「t-Sort」と同じ機構であること、センコーを中心に3社で現行運用フローと照らし合わせた機能の設計・調整をフルカスタマイズで実現しているAirRobとWMSとの連携に「t-Sort」システムが有効活用出来ることも、今回の採用の決定要因となった。

物流現場の作業効率化を推進

+Aは「倉庫の自動化をもっと身近に、簡単に。」をサービスコンセプトに、サブスクリプション型の物流RaaSを提供するリーディングカンパニーである。

同社が提供する「AirRob」は、従来の自動倉庫と比較しレイアウトの自由度が高い保管ソリューションだ。

倉庫のフロアの形状や天井の高さに合わせた設計でき、防火区画を跨ぐことも可能である。ラック間のクリアランスやステーション設置スペースが小さく、倉庫スペースをフルに活用できる。

600トート/時間/ステーションのピッキングを実現すると同時に、従来の自動倉庫導入ハードルを下げ、多くの物流現場の作業効率化を推進するソリューションとなる。

※画像元:ユナイテッドアローズの OMO 物流戦略に「AirRob」を活用(プラスオートメーション株式会社)

今回の「AirRob」導入がUAが抱えていた課題を解消し、さらなる販路拡大、売上向上に繋がることが期待されるだろう。「t-Sort」システムとの連携を含め、今後の活用状況に注目したい。


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