アプリのリニューアル/リプレイスを実施する理由のトップは? DearOne調査
株式会社NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社である株式会社DearOne(以下:DearOne)は2024年10月8日、アプリのリニューアル及びリプレイスに関する調査結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象者:小企業のアプリ担当者、及び関係者、またはアプリのリニューアルを経験したことのある企業の方62名
◆調査時期:2024年8月
◆調査企画実施:株式会社DearOne
◆調査方法:インターネット調査
※データは小数点第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある
◆出典元:アプリのリニューアルにおける背景、ホンネをアプリ担当者に聞きました!(株式会社DearOne)
分析機能に不満を感じてリニューアル
リニューアル/リプレイスを経験したアプリ担当者に、どういった不満があったのかを質問したところ、半分近い担当者が分析機能に不満を感じていることが判明した。
アプリ分析ツールは数多く存在するが、アプリによっては連携出来ないことがリニューアルに繋がっていることが考えられる。
ベンダーとのコミュニケーションも不満にあがりやすいポイントであることから、高度な分析が可能で柔軟性と拡張性があり、サポート体制が充実したアプリベンダーが求められているといえるだろう。
2割弱のユーザーがリニューアル後も不満を感じる
リニューアルやリプレイスを行った結果8割以上のユーザーが不満点を解消できたと回答しており、これが課題解決に繋がっていることが明らかとなった。
しかし、2割弱のユーザーがリニューアル後も不満を感じており、その理由について質問したところ「アプリベンダーから提案がない」がトップとなった。
最も不満が多かった「満足のいく分析ができない」という不満は解消され、「当てはまるものはない」と答えるユーザーも増加したことから、リニューアルが解決策として効果的であることは見て取れるだろう。
しかし費用と時間に関する不満は依然として残っており、特にベンダーへの不満が増加した点は注目すべきだ。
課題解決につながる提案やサポートを求める
アプリリニューアル/リプレイスの実施によって、希望する分析可能になったことで、新たな課題が見つかるといったケースも少なくないだろう。
本調査ではアプリ担当者が求めているものは単なる製品提供だけでなく、課題解決につながる提案やサポートであることが読み取れる。アプリを通した新たな価値提供の重要性がうかがえるだろう。
リニューアルによって8割以上の不満が解消されるものの、その後ベンダーからの積極的な提案やサポート不足、改修費用の高さやリソース不足などが引き続き課題となる。社内調整も含め、ベンダー側からの積極的なコミュニケーションと、サポート体制の強化が肝要と考えられる結果となった。
アプリの新規開発、リニューアル/リプレイスを実施する際には、事前に他社事例を確認したうえで、スムーズに運営できる体制を整えたい。そのためにも本調査内容を参考にしてみてはいかがだろうか。