東南アジア越境ECを実施・検討している担当者が感じる物流課題は? ショッピージャパン調査

ECのミカタ編集部

東南アジア越境ECを実施(検討)している担当者の約8割が「物流課題」に直面!物流課題、第2位「配送日数の長さ」を抑え、第1位は?

ショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は2024年10月9日、東南アジア越境ECでの物流管理に関する実態調査に関する結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査名称:東南アジア越境ECでの物流管理に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年9月11日〜12日
◆有効回答:東南アジア越境ECを実施している(検討している)企業の経営者・役員、担当者515名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはならない。
◆出典元:東南アジア越境ECでの物流管理に関する実態調査(ショッピージャパン株式会社)

物流に関して「配送コスト」が課題に

「お勤め先では、東南アジアの越境ECを行う(検討する)上で、物流に関して課題を感じましたか(感じていますか)」(n=515)と質問したところ、「非常に感じている」が39.1%、「やや感じている」が36.9%という回答となった。

続いて、「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「お勤め先で東南アジアへの越境ECを行う(検討する)上で、物流に関して感じた(感じている)課題を教えてください(複数回答)」(n=391)と質問したところ、「配送コストが高い」が62.7%、「配送日数の長さ」が53.5%、「配送中の商品の破損対応」が44.8%と上位に並んだ。

配送業者には「サポート体制」「配送速度」「価格」が求められる

「あなたは、東南アジア越境ECの物流に関する課題を解決するために、どのような情報や支援があれば有効だと思いますか。(複数回答)」(n=515)と質問したところ、トップ3は以下の通り僅差となった。

◆成功事例や失敗事例の共有:46.4%
◆通関手続きに関するアドバイス:45.2%
◆現地の規制や法律に関する情報提供:45.2%


続いて、 「越境ECで利用する配送業者を選定する際に重視した(重視する)点を教えてください。(複数回答)」(n=515)と質問したところ、「サポート体制」が48.0%、「配送速度」が45.4%、「価格」が45.0%という回答が並んだ。

現地の法規制に時間を要する

「現在の物流体制を構築するのに、時間を要した点を教えてください。(複数回答)」(n=315)と質問したところ、「現地の法規制への対応」が57.1%、「システム統合」が55.6%、「適切な配送業者の選定」が47.3%という回答が並んだ。

本調査によって東南アジア越境ECの物流に関する課題が顕著に現れた。特にコストや日数といった課題が多くあげられており、事例の共有や通関手続きをはじめ、現地の法規に関する情報提供ニーズがあることが判明したといえるだろう。

越境EC事業を推進するにあたり、物流の効率化を図ることは、顧客満足度の向上や売上増加を実現するために避けられないステップとなる。物流プロセスの見直しや効率化に取り組むことで、グローバル市場における成長機会を掴む可能性を向上させられるだろう。越境ECによる販路拡大を達成させるために、本調査内容を参考にしてみてはいかがだろうか。


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