セブン&アイ・ホールディングスがニッセンの買収計画を発表

買収価格は最大で177億円に

セブン&アイ・ホールディングス(以下「セブン&アイ」)が12月2日、通販大手であるニッセンホールディングス(以下「ニッセン」)の買収計画を発表している。

買収方法は、セブン&アイの中間持ち株会社であるセブン&アイ・ネットメディアが、ニッセンに対して議決権ベースで50.10パーセントの株式取得を目指してTOB(株式公開買い付け)を行うもので、買収価格は最大で177億円となるとのこと。

ネット通販を強化 リアル店舗との融合促進も

セブン&アイは、コンビニエンスストアのセブン-イレブンや総合スーパーのイトーヨーカドー、百貨店のそごう・西武などといったリアル店舗での販売に強みを持つ反面、ネット通販は弱いとされており、ニッセンをグループに取り込むことでこの分野の強化を目指すのが今回の買収計画の狙い。

また、ネット通販とリアル店舗の融合を図る「オムニチャネル化」戦略の加速もニッセン買収の目的に含まれているとのこと。

なお、セブン&アイでは、買収後もニッセンについては株式の上場を維持する方針という。