AIQ、SCSKのパーソナライズドスタイリングサービス「MIM」にAIの独自ノウハウと開発技術を提供
AIQ株式会社(以下:AIQ)は、SCSK株式会社(以下:SCSK)が2024年10月15日より提供開始したパーソナライズドスタイリングサービス「MIM(My Image Model)(ミム)」に、AIの独自ノウハウと開発技術を提供したことを公表した。
バーチャル試着を可能にするサービス
MIMは、ECサイト上で消費者の属性情報や雰囲気などの特徴を反映した「マイモデル」が、アパレル商品を着用することでバーチャル試着を可能にするサービスである。さらに、消費者の特徴に合わせた全身のコーディネートを画像で提案するレコメンド機能も搭載している。
◆消費者の特徴を反映したAIモデルのリアルタイム生成
消費者が入力した体型や髪型などの自身の特徴をもとに、パーソナライズされたモデルをリアルタイムに生成。自身の顔写真をアップロードすることで、本人の顔を反映したモデルの作成も可能である。
◆再現性が高いバーチャル試着
実際の商品画像を画像生成AIの入力データとして使用することで服のシワ、光沢、透け感などの特徴を捉えた再現性の高いバーチャル試着を実現。
◆パーソナライズドレコメンド
ユーザーの身長・体重、骨格タイプ、パーソナルカラーなどを考慮した全身のトータルコーディネートを提案する。
※画像元:SCSKのパーソナライズドスタイリングサービス「MIM」にAIの独自ノウハウと開発技術を提供(AIQ株式会社)
機能性とユーザー体験の向上に貢献
オンラインショッピングが普及するに伴い、多くの消費者がECサイトによる買い物を楽しむようになった。こうした中、アパレル事業者においては、購入品の返品率の高さや、商品画像やモデル着用画像の撮影負担が大きいといった課題に直面している。
返品率が高い理由の一つとして、EC上に掲載されている商品画像やモデル着用画像が、顧客一人ひとりの体型や雰囲気など個性に合わせたものにすることが難しく、購入後に実際の商品イメージとの不一致が発生しているとAIQは指摘する。
こうした課題を解決するため、AIQはこれまでの自社サービスや幅広いR&D支援によって培ったAIの独自ノウハウと開発技術をSCSKに提供。「パーソナライズモデルのリアルタイム生成」「再現性の高いバーチャル試着機能の実現」を支援することで、サービス全体の機能性とユーザー体験の向上に貢献した。
今後もAIQは、AIノウハウと開発技術を活かし、SCSKとの協業を通じてサービスの高度化を推進する姿勢を見せる。アパレルECの課題を解決し、さらなる発展へ繋げる取り組みとして期待されるはずだ。