「北欧、暮らしの道具店」、公式YouTubeチャンネル登録者数が60万人を突破

ECのミカタ編集部

「北欧、暮らしの道具店」公式YouTubeチャンネル登録者数60万人、総再生回数1億5000万回、総再生時間1000万時間突破

株式会社クラシコム(以下:クラシコム)は2024年10月15日、運営するライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」のYouTube公式チャンネルの登録者数が60万人を突破したことを公表した。

独自の番組開発により成長を続ける

「北欧、暮らしの道具店」は「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに雑貨・アパレル等を販売しながら、暮らしに纏わる様々なコンテンツをお届けするライフカルチャープラットフォームである。

2007年にビンテージの北欧食器専門ECサイトとしてはじまり、2011年には「北欧、暮らしの道具店」公式YouTubeチャンネルを開設。当時は商品ページやSNSに掲載するための短尺動画のアーカイブとして活用してきた。

2018年4月に配信を開始したオリジナルドラマを機に、本格的なチャンネルの運用をスタート。その後もオリジナルドラマやVlog形式の番組を開発することで、動画のクオリティが安定すると共に、次のエピソードを見るためのチャンネル登録が増えるという安定的なサイクルを生み出すことに成功してきた。

独自の番組開発とコロナ下の巣篭もり需要を受けて、2020年の1年間でチャンネル登録者数は4倍に成長し、2022年3月には50万人を突破。そして今回、YouTubeチャンネル登録者数60万人、総再生回数1億5000万回、総再生時間1000万時間突破するに至った。

※画像元:「北欧、暮らしの道具店」公式YouTube再生数1億回突破(株式会社クラシコム)

若年層以外にも認知を広げる

2018年の本格運用開始後、公式YouTubeチャンネルは、20代を中心とする若年層が「北欧、暮らしの道具店」を知るきっかけとして役割を果たしてきた。

2023年11月に実施した「北欧、暮らしの道具店」の認知度調査(※1)では、20代の認知のきっかけは「YouTube」が最も多く、同年2月に実施した既存顧客へのアンケート(※2)においても、20代の公式YouTubeチャンネル視聴は63%超と、若年層と繋がるエンゲージメントチャネルとして役立っていることがうかがえる。

こうした背景のもとYouTubeチャンネルの運営を本格化していく中で、F1層(〜34歳)の認知の広がりに対し、ゆるやかに広がりを見せるF2層、F3層のニーズに応える動画企画が、YouTube市場に不足しているのではないかという仮説が生まれたという。

仮説をもとに既存番組の傾向を観察したところ、ドキュメンタリー番組「うんともすんとも日和」の中でも年齢を重ねた方をゲストに招いた回の人気は非常に高く、「北欧、暮らしの道具店」の主要顧客であるF2層F3層のニーズに応えるコンテンツの可能性を感じる結果となった。同時にF1層からも高い支持を集めるなど、若年層とのエンゲージメントも深めることにも成功している。

※1:2023年11月実施 対象:男女20代〜60歳以上 合計1000人
※2:2023年2月実施 対象:「北欧、暮らしの道具店」、SNS経由 合計3487人

※画像元:「北欧、暮らしの道具店」公式YouTube再生数1億回突破(株式会社クラシコム)

リール動画を使って商品訴求

現在、LINE、メルマガ、公式アプリのPUSH・ウィジェット通知など、「北欧、暮らしの道具店」の560万アカウント(※3)を超えるエンゲージメントチャネルから誘導することで再生回数も安定して成長を続けている。

現在はショート動画の可能性にも着目しており、Instagramではリール動画を使って商品訴求する試みにも挑戦。コラボレーションにおいても、2022年10月に花王「エマール」との制作したリール動画は、3投稿で再生回数は約90万回となり、これは通常の「北欧、暮らしの道具店」のリール動画と比べても高い数値となった。

この点についてクラシコムは、「ショート動画はスマホで撮影するなど身近さを演出しており、次々にリコメンドされ手軽に見ることができる特性と合わさり、他のコンテンツよりもさらにネイティブ投稿と企業コラボレーションの境目なく、柔軟に受け入れやすいのではないか」とコメントする。

今後も動画コンテンツを活用した展開の強化が想定されるだろう。クラシコムの事例はYouTube公式チャンネルの成長背景、傾向を知るうえで貴重なデータとなるはずだ。今後の施策検討の参考にしてみてはいかがだろうか。

※3:2022年7月末時点。


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