アプリ内広告で獲得した顧客はSNS経由よりもエンゲージメントが高い傾向 AppLovin調査

ECのミカタ編集部

AppLovin、2024年における消費者のモバイル動向を公開

マーケティングソフトウェアのリーディングカンパニーであるAppLovin(本社:米国・カリフォルニア、代表取締役社長 アダム・フォローギ)は2024年10月23日、「Consumer Mobile Trends 2024(モバイル消費者トレンドレポート2024)」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

アプリで獲得した顧客はエンゲージメントが高い傾向

現在、世界人口の69%に相当する56億人以上がスマートフォンを所有しており、消費者向けの利用率とモバイル支出額は大幅に伸長している。

2025年には、モバイル決済が全デジタル取引の79%を占めるようになり、市場規模は2030年までに6079億ドル(約92兆円)に達すると予測。さらに、世界のECの売上高は2024年に2兆5000億ドル(約381兆円)に達するとも予測されているという。

こうした状況を背景に、本調査では、アプリ内で獲得した顧客は、他のチャネルで獲得した顧客よりもエンゲージメントが高く、ロイヤリティも高い傾向があることが判明した。

高いエンゲージメントは取引のリピート、収益を生み出し、マーケターはユーザー獲得や製品機能の強化への再投資が可能になる。こうした好循環によってユーザー体験と継続率が向上し、事業者は多くの収益機会を獲得できるはずだ。

※画像元:モバイル消費者トレンドレポート2024(AppLovin)

モバイルアプリ内広告にシフトする必要が生じている

消費者の行動がモバイルデバイスへと移行したことで、マーケティングもモバイルアプリ内広告にシフトする必要が生じているとApplovinのデマンド担当バイスプレジデントであるアンドレイ・カザコフ氏は指摘。モバイル環境はパフォーマンス向上のために設計されているため、D2Cブランドが顧客と関わり、有意義な接点を維持するのに適していると続ける。

さらに、モバイルアプリはアプリストアのレビューとガイドラインに従う必要があるうえ、アプリ内広告は100%のシェア・オブ・ボイス(※1)を維持するため、ブランド広告が有害なコンテンツの隣に表示される可能性が低くなるといったメリットも存在する。

顧客がモバイルデバイスに依存するようになるにつれて、アプリ内広告で顧客にエンゲージする機会は増加するだろう。

モバイル広告によって、ブランドはキャンペーンのリーチと影響を拡大できるだけではなく、優れた環境で顧客とより頻繁に繋がる機会を生み出せる。各事業者は、これからも加速することが想定されるモバイル時代に対応した施策が求められるはずだ。

※1:競合他社と比較して自社が市場でどの程度露出できているかを示す指標


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