月間アクティブユーザー数1億8100万人、LINEの施策
2014年通期売上額は863億円
LINE株式会社は1月29日、2014年通期及び2014年10-12月期(Q4)の業績の発表を行った。
これによると、月間アクティブユーザー数が1億8,100万人を突破、1,000万ユーザーを超える国は13カ国となり、新規ユーザー及び月間アクティブユーザー数は引き続き増加傾向にあるという。
大きい内容から小さい内容まで、日々様々なニュースリリースが配信されているLINEであるが、それらが結果に結びつきますます勢いをみせている。そこで今回、LINEが2014年に打ち出したプレスリリースを1月よりピックアップしてみた。LINEは2014年こんなにたくさんの展開をみせていた。
◆2014年1月
・LINE、チャリティープロジェクト「LINE サンタクロース」に世界200万人が参加
・LINE、台風30号によるフィリピン被災者支援のためのドネーションスタンプ「Pray for the Philippines」義援金贈呈完了のご報告
・3.11復興支援スタンプのデザインコンテストを開催
◆2014年2月
・カジュアルパズルゲーム「LINE:ディズニー ツムツム」がサービス公開から4日で100万ダウンロードを突破
・Androidユーザーを対象にした動画視聴型インセンティブサービス「LINE フリーコイン Video」提供開始
・世界最大の通信会社の1つである「テレフォニカ」とFirefox OSにおいてパートナーシップを締結
・「LINE ポコパン」が、初の企業コラボ 2月20日よりケンタッキーフライドチキンと共同キャンペーンを実施
・LINEから国内外の固定・携帯電話番号へ低料金で通話ができる新サービス「LINE電話/LINE Call」を、2014年3月より日本・アメリカを含む世界6カ国で開始
・グローバル市場での更なる成長に向け、「BEYOND LINE」をテーマに3つの新サービスを発表
・福岡社屋建設計画に関するお知らせ
◆2014年3月
・スクロールランアクションゲーム「LINE クッキーラン」がサービス公開から30日で世界1,000万ダウンロードを突破
・販売手数料も撤廃し、出品・販売を完全無料化 さらに、本日よりiPhone版をリリース 併せて、プッシュ通知で商品との“出会いや発見”を提供する「LINEセール」を毎日開催
・ユーザーが買いたい値段を自由に決めてエントリー、誰とも被らず最も安い値段をつけた人が豪華商品を購入できる「チャンスプライス」が登場
・子ども向け動画配信アプリ「LINE KIDS動画」をiPhone向けに近日提供開始
・LINE MALL、2週間の新規ダウンロード数が100万件・新規出品数が10万点を突破
◆2014年4月
・スマートフォンのホーム画面"着せ替え"アプリ「LINE DECO」を公開
・LINE camera、「フレームショップ」をiPhone版で先行オープン
・LINE PLAY、新機能「スクエア」を世界同時公開
・LINE マンガ、ライトノベル作品の提供を開始
・ユーザーが制作したスタンプを販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」、全世界で登録受付を開始
・"ニュースアプリを利用しない層"に向けた取り組みをさらに強化 LINE公式アカウントから話題のニュースをダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」を開始
◆2014年5月
・ビジネスアカウント「LINE@」、本日より無料プランの提供開始 「LINE お店トーク」など新機能も利用可能に
・「Global Growth Company 2014」に選出
◆2014年6月
・世界シェアトップCRMソフトウェアベンダー「セールスフォース・ドットコム」とパートナーシップを締結
・トップページから記事ページまで全面ジャックできる新たなスマートフォン広告メニュー「まとめ1DAYジャック」提供開始
・ LINEサービス公開3周年、LINEおよびLINEファミリーアプリの世界累計ダウンロード数は10億件を突破
◆2014年7月
・国内5,200万人のLINEユーザーの中から次世代のスターを発掘する国内最大規模のオーディションプロジェクト「LINE オーディション」開始
・LINE MALL出品者向け定額配送サービス「LINE配送」を開始
◆2014年8月
・LINEとgumiが、資本業務提携に基本合意
・国内のゲームコンテンツ開発会社およびゲームコンテンツを対象とした投資ファンドを設立
・国内最大規模のスマートフォン向け電子コミックサービス「LINE マンガ」にて、各出版社との新たな取り組みとなる無料連載サービス「LINE マンガ連載」を開始
・LINEのECサービス「LINE MALL」、“つながりによる消費”をコンセプトとした新戦略を発表
・LINE友だちと共有できる画像・動画管理アプリ「LINE Toss」をAndroid版先行で公開
◆2014年10月
・講談社・小学館・メディアドゥ・LINEの4社による「LINE マンガ」のグローバル展開を目的とした合弁会社「LINE Book Distribution」に関する基本合意のお知らせ
・ゲームファンド「LINE GAME Global Gateway」出資先第1号に 「BrainWars」を提供するトランスリミットが決定
・LINE・サイバーエージェント共同出資による 新会社設立に関する基本合意のお知らせ
・LINE・グリーの共同出資による 新会社「Epic Voyage株式会社」設立に関する基本合意のお知らせ
・音楽配信事業における新会社設立に関する基本合意のお知らせ
・オンデマンドEC事業に参入 第一弾としてデリバリーサービス「LINE WOW」を今秋よりエリア限定で公開
・事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催
・「LINE公式ブログ」、サービス公開時の第1弾ラインナップとして、GReeeeN、鈴木奈々、舟山久美子など9組が決定
・iPad版を全世界で提供開始
・LINEスタンプ制作をテーマとしたLINE×フジテレビの新番組、「クリエイター創出ドキュメント ムチャブリ!スタンパー!!」の放送決定
・「LINE Creators Market」、2014年を象徴するクリエイターズスタンプを表彰する「LINE Creators Stamp AWARD 2014」の開催決定
・国内最大級のQ&Aコミュニケーションプラットフォーム「LINE Q」、得意なテーマや話題の質問を自ら募集できる新機能 「私に聞いて」 が登場
◆2014年11月
・ショッピングモールやデパートなど商業施設内のナビゲーションに特化した 地図アプリ「LINE Maps for Indoor」をAndroid向けに先行公開
・LINEの友人にギフト商品を贈ることができる「LINE ギフト」をLINE MALLで開始
・ディズニー ツムツム、ポコパン、レンジャーなど総勢27タイトルが参加!LINE GAME 2周年記念キャンペーンを全世界で開催
・国内初のLINE公式キャラクターグッズショップ「LINE FRIENDS STORE」を東京・原宿に12月13日(土)グランドオープン
・LINE@」加盟飲食店の空席情報をLINEからリアルタイム検索できる「LINEいますぐ予約」を開始
◆2014年12月
・音楽配信事業における新会社「LINE MUSIC株式会社」設立のお知らせ
・モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を公開
・マイクロソフト コーポレーションMixRadio事業の買収に関するお知らせ
……以上、この他にも、様々なゲームリリースなど数多くのプレスリリースを打ち出していた。
幅広く多角的な活動で拡散するLINE
無料通話や無料メールというコア業務の他に、ボランティア、イベント、ゲーム、ブログ、決済、ECモール、電子書籍、などなど、実に幅広くカテゴリーを超えた活動を行っていることが分かる。今年に入り1ヶ月の間にも、実に9件ものプレスリリースが配信されている。約3日に1件という猛烈なスピードだ。
ちなみに一番新しいものでは、デリバリーサービス「LINE WOW」に1,000円以下の低価格帯ランチメニューや有名店のスイーツなどを新たに追加されたというもの。「LINE WOW」では最高級レストランとLINEが提供する体験をというコンセプトで、高額なフードデリバリーがポイントであったが、今回のメニュー第二弾では安価に「LINE WOW」を体験できる。少額サービスから高額サービスへの誘導を狙った施策なのか、サービスのコンセプトを大きく振り切ってのメニュー追加に隠された、LINE真の狙いが気になるところだ。
消費者の生活に深く浸透したサービスが軸なだけに、今後、我々が想像すらしてなかった全く異業種のサービスをリリースする可能性は非常に高い。どんな新サービスがリリースされるのか予測するのも楽しそうだ。