2024年の「ブラックフライデー」関連予定は5年前の4倍超に増加 TimeTree調査

ECのミカタ編集部

定データから読み解くブラックフライデー。2024年の「ブラックフライデー」関連予定は5年前の4倍超に増加!

株式会社TimeTree(以下:TimeTree)の社内研究所「TimeTree未来総合研究所」は2024年11月14日、TimeTreeユーザーの予定動向をまとめた「未来データレポート」の11月版を公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象:2019年1月1日~2024年10月31日の期間で登録されたデータを対象として分析
◆調査データ数:2019年1月時点で1200万超、2024年10月時点で6000万超
◆出典元:未来データレポート2024年11月版(株式会社TimeTree)

年々ブラックフライデーの認知度は上昇

2019年から2024年の5年間で、各年10月31日時点で登録されている「ブラックフライデー」を含む予定が、毎年どの程度登録されているのかを調査したその結果、登録予定1万件あたりの「ブラックフライデー」関連予定の出現数は年々増え続け、2024年は2023年の約2倍、2019年の約4倍もの予定が登録されていることが判明した。

また、年内の月別の予定登録数の推移を見てみると、2023年と2024年は2022年には見られなかった6月頃の予定登録が確認された。

近年は11月だけでなく6月にも「夏のブラックフライデー」と銘打ってセールを行ったり、一般的なブラックフライデーシーズンよりも早めにセールを行ったりするケースが増えてきており、その傾向が予定登録数の伸びにも繋がっていると推測される。

ブラックフライデーは年間で最も盛り上がるシーズン

年代別で2024年の「ブラックフライデー」関連予定を登録した人の割合を確認すると、登録割合が最も多かったのは30代、次いで20代、その次に40代と、若い世代を中心に多くの予定が登録されていることが判明した。

さらに、ブラックフライデーが他のセールイベントと比べてどの程度盛り上がっているのかを検証するために、日本の2大ECモールである「Amazon」と「楽天市場」に関する2023年の予定登録数を確認。

ブラックフライデーのセールが行われる11月下旬に、一年で最も多くの予定が登録されており、ブラックフライデーが大きな注目を集めていることが明らかとなった。

実店舗でもブラックフライデーは盛り上がる

EC以外に店舗での盛り上がりの状況も検証するため、日本で初めてブラックフライデーを導入したといわれる「トイザらス」に関する予定数が2023年の1年間でどのように推移したのかを調査した。

その結果、おもちゃや子供用品の購入時期として一般的にイメージされやすいクリスマスシーズンを上回り、ECサイトと同じくブラックフライデーシーズンの予定登録数が年内で最も多い結果となった。

本調査の結果、2021年頃からコロナ禍の巣ごもり需要を機にブラックフライデーの予定登録が伸び始めたことが読み取れる。今年は特に円安や値上げにより、大きく予定数が伸びたものと考えられるだろう。

国内ではECサイト・ECモールでのセールが中心のブラックフライデーだが、今後もイベントとして一般化するにつれ、発祥元のアメリカのように店舗でのセール開催も増えていくはずだ。年末年始の需要に先駆けた重要なセールとして、各事業者は施策検討を進めてほしい。


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