不正注文検知サービス「O-PLUX」、富士通ショッピングサイト「WEB MART」のクレカ不正利用をほぼゼロに
かっこ株式会社(以下:Cacco)は2024年11月15日、富士通クライアントコンピューティング株式会社 (以下:FCCL)が運営するECサイト「WEB MART」が利用する「O-PLUX」の導入効果に関する事例インタビューを公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
クレジットカード不正利用がほぼゼロに
FCCLは2023年12月より、クレジットカード不正利用対策強化としてCaccoが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」を活用している。本サービスの導入によって得られた効果は以下の通りだ。
◆クレジットカード不正利用の発生がゼロに
「O-PLUX」と「EMV3-Dセキュア」の併用により、クレジットカード不正利用がほぼゼロになった。また、コード決済における不正利用にも迅速に対応可能となった。
◆不正対策にかかる工数を大幅削減
これまで行っていた目視チェックや属性確認などの対策工数は、調整次第で約8割削減できる見込み。加えて、「O-PLUX」とのAPI連携によって審査プロセスが自動化され、担当者の負担が大幅に削減。
◆特許取得の高度な名寄せ機能
住所表記における半角・全角や日本語特有の表記ゆれにも対応する「O-PLUX」の名寄せ機能によって、従来の対策では対応が難しかったケースでも高精度の不正検知が可能になった。
目視確認などの工数を8割程度削減
FCCLでは2021年8月にECサイトをリニューアルして以降、クレジットカードの不正利用が増加。パソコンなどの高額で換金性の高い商品を扱っていることもあり、2022年には「EMV 3-Dセキュア」を導入し不正対策を強化したが被害は続いたという。
それまでの不正対策は担当者が目視で行っており、ECサイトの取引件数増加に伴い、クレジットカード会社との属性確認(※1)などの作業も増えたことで、業務負荷が大きくなっていた。こうした背景から、より効果的かつ効率的な不正対策を実現するために、「O-PLUX」を導入するに至ったようだ。
FCCLの小谷氏、近藤氏は「導入後は審査精度が高まり、目視でのチェックなどの工数も6~8割削減され、業務の効率化を実現しています」とコメントする。
不正対策と業務効率化を同時に実現するサービスとして、今後も多くの企業への導入が期待されるだろう。
※1:注文者の名前・住所・電話番号などが、クレジットカード会社に登録されている情報と一致するかどうか照会すること。