SEOに積極的に取り組むサイトの9割以上が表示速度が重要と認識 Repro調査
Repro株式会社は2024年11月20日、Webサイト運営・管理者を対象とした「Webサイトの表示速度改善についての実態調査」の結果と分析について発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2024年9月25日~26日
◆調査方法:インターネットアンケート調査
◆調査対象:消費者向け(toC)Webサイトの管理・運営に携わっている⽅
◆有効回答者数:309名
◆出典元:Webサイトの表示速度改善についての実態調査2024(Repro株式会社)
サイトの担当者の9割以上が表示速度の重要性を認識
Webサイトの表示速度の重要性への認識について尋ねると、「強く認識している」「ある程度認識している」という回答が7割以上を占めた。
◆Webサイトの表示速度の重要性に対する認識
加えて、SEO施策に積極的に取り組んでいるサイトの担当者の9割以上が、表示速度の重要性を認識していることも判明。さらに、SEOを担当領域としている回答者の8割以上が表示速度の重要性を認識しているという結果も出るなど、表示速度の重要性に対する認識にGoogleが実施した「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」のランキングシグナル導入が、大きな影響を及ぼしたことがうかがえる結果となった。
◆SEO担当者の表示速度の重要性への認識
「顧客体験の向上」を目的に表示速度の改善に取り組む
表示速度改善への取り組み経験を尋ねた結果、7割以上が表示速度改善に関心を持っていることが明らかとなった(「過去に取り組んだことがある(13.6%)」「現在取り組んでいる(29.4%)」「今後取り組もうと考えている(28.2%)」の合計)。
表示速度の改善に取り組んだ・取り組む目的については、「顧客体験の向上」が54.5%と最も多い結果に。「リピート率の改善」や「Webサイト経由の売上向上」にも回答が集まっています。
◆表示速度の改善に取り組んだ・取り組む目的
また、SEO担当者に限定して表示速度の重要性の認識について質問したところ、「SEO」との関係性よりも 「顧客体験」「リピート率」との関係性をあげる回答が多くなった。
顧客体験がSEOにとって重要であることを前提として、より広い視野でWebサイトの表示速度に向き合っていることがうかがえるだろう。
◆表示速度の改善に取り組んだ‧取り組む目的
Core Web Vitalsの理解度は全体の4分の1にとどまる
前述した「Core Web Vitals」は、Googleの検索順位に影響するユーザー体験を測る指標である。
このCore Web VitalsについてSEO担当者に質問したところ「完全に理解しており構成要素の説明ができる」と回答した人は27.7%と全体の約4分の1にとどまった。
表示速度の重要性を強く認識しているはずのSEO担当者でも、7割以上がCore Web Vitalsについ て説明できるほどには理解できていない。重要性の認識とそれに対する知識の乖離が発生しているといえるだろう。
◆Core Web Vitalsについて知っているか
本調査によって、多くの事業者がサイトの表示速度改善に取り組んでいることが明らかとなった。改善目的の中に「顧客体験の向上」「リピート率の改善」がトップに上げられているように、表示速度はサイト運営面において非常に重要な要素となる。売上、市場拡大を達成させるためには最善の状態を維持する意識が重要になるはずだ。本調査を参考に、改めて自社サイトの状況を確認して欲しい。