ショッピングアシストアプリ「PLUG」、10.3億円のシリーズA 1st Close資金調達を実施

ECのミカタ編集部

ショッピングアシストアプリ『PLUG』運営のSTRACT、10.3億円のシリーズA 1st Close資金調達を実施

株式会社STRACT(以下:STRACT)は2024年11月20日、Headline Asiaをリードインベスターとして、Coral Capital、デライト・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施したことを公表した。本調達により、シリーズA 1st Closeラウンドの調達額は10.3億円となった。

さらなる価値提供の拡大を図るために実施

今回の資金調達は研究開発、計算機資源への投資、組織体制強化のための採用、利用者拡大を目指すマーケティングに充て、さらなる価値提供の拡大を図るために実施された。

◆資金調達概要
▷調達金額:10.3億円
▷調達方法:第三者割当増資
▷株主:Headline Asia、Coral Capital(既存)、デライト・ベンチャーズ(新規)

活動用途としては、主に以下内容が予定されている。

◆大規模データによるパーソナライズ強化に向けた、”検索エンジン”及び”推薦エンジン”を用いたインタフェースの研究開発・計算機資源への投資
クッキーレス時代に対応するゼロパーティデータとして、EC上の商品データ・ユーザーの行動データの大規模な横断データを保有していくことで、ユーザー体験の最適化の実現を図る。

◆事業開発の強化とそれに伴う組織体制強化のための人材採用
今後のさらなる事業成長に向け、ソフトエンジニアやプロダクトマネージャーなど各ポジションの採用を推進。組織体制を強化し加速度的な成長を図る。

◆利用者の拡大を図るためのマーケティング及びアライアンスの強化
機能拡充によるサービス強化を前提に、ユーザー獲得に向けた各種マーケティング活動の強化を図る。あわせて、他社との連携によるパートナーシップやアライアンスなどの体制構築も強化する。

「PLUG」アプリダウンロード数は130万を突破

「PLUG」は提携する1100以上のECサイトで利用できるキャッシュバックやクーポン、ベストプライスを自動で発見・通知するショッピングアシストアプリだ。ユーザーの購買や行動データに基づき、オファーをパーソナライズしてLTV(顧客生涯価値)の最大化を図り、ユーザーとEC事業者双方に価値を提供している。

2022年3月の正式リリースから2024年10月末までにアプリダウンロード数は130万を突破し、利用者レビュースコアは4.6以上を維持。流通取引総額(GMV)も8四半期連続で過去最高を更新し、FY2024 1QからFY2025 1Qにかけて308%の大幅な成長を遂げている。

※画像元:STRACT、10.3億円のシリーズA 1st Close資金調達を実施(株式会社STRACT)

すべての購買体験をユーザー側から最適化

株式会社STRACT 代表取締役社長である伊藤輝氏は、本資金調達について以下のようにコメントしている。

「PLUGの対象領域は物販等のECにとどまらず、金融や不動産など、インターネット上で取引されるあらゆる分野へと拡大していきたいと考えています。情報格差をなくし、誰もが簡単にベストな選択ができる世界を目指して、各サービス提供者の進化を人々が待つのではなく、PLUGが間に入ることで、すべての購買体験をユーザー側から最適化していきます」

今回の資金調達は、STRACTが目指す長期的な目標への第一歩にすぎない。さらなる市場拡大が見込まれるEC市場において、「PLUG」は一層の存在感を発揮するだろう。資金の具体的な活用方法と今後の展開に引き続き注目したい。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事