日本郵便とJPロジが、セイノーHDとT2のレベル4自動運転トラック幹線物流輸送実現に向けた公道実証に参加
日本郵便株式会社(以下:日本郵便)およびJPロジスティクス株式会社(以下:JPロジスティクス)は2025年1月より、セイノーホールディングス株式会社(以下:セイノーHD)および株式会社T2(以下:T2)の2社が実施する自動運転トラックを用いた幹線輸送(※1)の実証実験(以下:本実証)に参加することを公表した。
※1:「周辺エリアの大量の荷物を集めた拠点から、他のエリアの集積拠点まで大型トラックなどで輸送すること」を指す
幹線輸送における自動運転の路線、共同輸送貨物の積載を検証
本実証の概要は以下の通りだ。
◆期間:2025年1月~2025年6月(日本郵便およびJPロジスティクスの参加期間)
◆実証内容
▷幹線輸送における自動運転の路線検証
▷自動運転における共同輸送貨物の積載検証
※全ての実証実験において、ドライバーが乗車する
◆場所:東京~大阪間
▷東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路および京滋バイパスを走行予定
◆参加企業と役割
▷セイノーHD:施設および貨物の提供ならびに実際の運行路線の設定
▷日本郵便:施設および貨物の提供
▷JPロジスティクス:施設および貨物の提供
▷T2:自動運転トラックの技術およびオペレーションの提供
※画像元:日本郵便グループとセイノーグループとの幹線輸送の共同運行トライアル実施に関するお知らせ(日本郵便株式会社 他)
知見の蓄積や知見の獲得や改善点の洗い出しに取り組む
今回、セイノーHDが日本郵便と幹線輸送の共同運行に向けて業務提携していることから、日本郵便およびJPロジスティクスの本実証への参加が実現するに至った。
本実証では、トラック輸送のリソースを最大限生かすべく、幹線輸送の共同運行を行っているセイノーHD、日本郵便およびJPロジスティクスと、自動運転トラックの技術開発を行っているT2が手を取り合い、幹線輸送の共同運行のオペレーションノウハウと自動運転技術を掛け合わせることで、新たな輸送モデルの価値を創造。また、将来の事業化に向け、知見の獲得や改善点の洗い出しを行っていくとしており、日本郵便の常務執行役員 浅見加奈子氏は「この取り組みが今後の物流業界を変える一手となるよう取り組んで参ります」とコメントしている。
物流業界における変革への期待が高まる中で、本実証は未来を見据えた重要なステップだといえる。レベル4自動運転(※2)トラック幹線輸送の共同運行実現に向けた取り組みとして、今後の展開に期待が寄せられるだろう。
※2:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態