通販利用者のマイページ利用率は約6割。定期便ユーザーが欲しい機能は? エルテックス調査

ECのミカタ編集部

 会社概要 プレスリリース フォロー ECサイトのマイページ利用率は全通販利用者の約6割、「定期便利用者」は7割で利用意向も高い

株式会社エルテックス(以下:エルテックス)は2024年12月24日、通信販売に関する「消費者の行動や意識」を集計・分析した調査結果の最新版を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査エリア:全国
◆調査対象者:infoQ by GMO調査パネルを利用
◆調査方法:ネット方式によるアンケート調査
◆調査期間:2024年11月23日~25日
◆回収サンプル数:600
◆調査主体:株式会社エルテックス
◆調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
◆出典元:「通信販売に関する【消費者調査】2024」株式会社エルテックス

約6割がマイページを訪問

「あなたが通販で買い物をした会社のECサイトの『マイページ』について、あてはまるものをひとつだけお選びください」と質問したところ、回答者全体でマイページを訪問したのは約6割(58.8%)、訪問したことがないは3割弱(27.5%)となった。

※この設問は、ECで商品を購入したことがある、さらにテレビやカタログ通販などEC以外で商品を購入した場合も含めて、「購入した会社のECサイトのマイページへの訪問有無」を質問

「商品を定期的に購入した/している」という定期便利用者にフォーカスしてみると、約7割が「マイページを訪問したことがある」と回答し、利用率が全体より高い数値となった。定期的に商品が届くこともあり、何らかの理由でマイページを訪問することが多くなっている実態がうかがえる。

一方、「定期購入したことがない/わからない」回答者のマイページ訪問率は全体と比べて8.1ポイント低く、「マイページが何かわからない」という回答も2割弱(19.2%)と高い数値となった。

マイページにあるとよい機能「クーポンやキャンペーンの情報」が最多

「マイページがなにかわからない/あてはまるものはない」と回答した人を除く対象に、マイページの機能の「要・不要」の度合いを聞いたところ、「要=あるとよい+絶対に欲しい」という内容は「自分向けのクーポンやキャンペーンが確認できて使える」が最も高くなった。

続いて「過去に購入した商品の履歴から同じものが購入できる」「商品などに関する問い合わせフォームがあって、問い合わせ内容と通販会社からの回答が、過去にさかのぼって確認できる」があげられた。

「『マイページ』を訪問した、訪問していないにかかわらず、『マイページでできること』に関して、あなたの考えに最も近いものをひとつずつお選びください。(単一回答)」に対する回答

定期便の確認需要が高い

マイページの機能の「要・不要」の度合いを、定期便利用者のみに絞って集計したところ、全ての項目で「絶対に欲しい」の数値が増加し、要(=あるとよい+絶対に欲しい)のトップと2番目の項目は変わらなかったものの、3番目に「定期的に購入している商品の【お届け間隔】や【数量】【種類(味違い/色違いなど)】が変更できる」がランクイン。この項目は「絶対欲しい」の中でトップの数値(31.4%)となっていることから、定期購入にあたって、強く求められている様子がうかがえるだろう。

上表と同じ設問に対する回答を、「定期便利用者」に絞り込んで集計した結果

本調査ではマイページでほしい機能トップ3は「クーポン、キャンペーン」「購入履歴から同じ商品が買える」「問い合わせフォームとその回答/履歴」であることが明らかに。また、定期便を利用する顧客にとってマイページは重要な存在であることもうかがわせる結果となった。

より利便性の高いサービス提供、ユーザーの購買体験向上を実現させるためにも、リピート施策を重視する通販関連事業者はマイページの使われ方を確認し、拡充を含めて検討してみてはいかがだろうか。


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